2020年に英王室を離脱したヘンリー王子(40)が米カリフォルニア州に移住する際のビザ申請に虚偽申告があった可能性が取り沙汰されていた問題で18日、裁判所の命令によって米国土安全保障省(DHS)が関連書類の一部を公開した。しかし、文書は大幅に編集されており、王子が移民申請書に記した内容に関する詳細は明らかにされていないことが分かった。
2023年に出版した回顧録「スペア」でコカインなど過去の薬物使用を告白したことで、米国のビザ申請にあたって、薬物使用に関して虚偽の申告をしていた可能性が浮上。保守系シンクタンクのヘリテージ財団が、申請書類の公開を求めてDHSを訴えていた。連邦裁判所は昨年9月に「プライバシー保護」などを理由に要求を却下したが、トランプ米大統領が任命したワシントンDCの判事が18日までに一部を開示するようDHSに命じた。
米CNNなどによると、公開された宣誓供述書でDHSは「ビザ申請の記録が公開された場合、メディアやその他の人々による嫌がらせの形で合理的に予見可能な危害を受ける可能性がある」と主張していることが明らかになったという。
王子が薬物使用歴がないとうそをついていた場合、滞在許可が取り消される可能性もあった。
王子は17歳の時にコカインを試したことや大麻、幻覚キノコ「マジックマッシュルーム」を使用したと告白しており、ヘリテージ財団は「王子の米国への入国前並びに入国時の審査が適切に行われたかどうか知ることは国民の関心事である」と主張していた。
トランプ大統領は選挙戦中は「王子を守るつもりはない」と述べていたが、就任後は「国外追放するつもりはない。放っておく。彼は妻(メーガン妃)との間に十分な問題を抱えている」と態度を軟化させていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

