元テレビ朝日社員の玉川徹氏は2日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、中居正広氏と女性のトラブルに端を発したフジテレビをめぐる一連の問題で、3月31日に公表された第三者委員会の調査報告書を受けて、「私自身を含めて、他山の石にしなければならないと思った」と、神妙な表情で口にした。
調査報告書では、中居氏と元フジテレビアナウンサーの女性Aさんのトラブルについて「業務の延長線上における性暴力であったと認められる」と認定。フジテレビの企業体質に対する厳しい見解が重ねて示され、「全社的にハラスメント被害がまん延していた」と指摘。会見した竹内朗弁護士は「社内のセクハラに非常に寛容な企業体質があった」とも述べ、企業体質の土壌にあらためて厳しい目が向けられる形となった。
玉川氏は「女性の問題は、刑事事件的な問題でもある。それが起きた土壌の問題には、ハラスメントの土壌というのがあった。実は他山の石にしなければならないと、私自身含めて思ったんです」と口にした。
「僕が入社した30年以上前には、このテレビ朝日でもパワハラやセクハラなんて当たり前みたいな状態があった。社会が変わってきて、セクハラの方が早くてそういうのはだめ、ということになって自分たち(の意識)を変えて、その後にパワハラはダメということで変えていった」と、過去の経験を語った。
その上で「(意識を)変えていく過程で、僕もそこのころには上の立場になっていたので、今考えると、あれはパワハラだったなというのも、やっていたと思う」と振り返った。
一方で「そういうふうなことではだめだ、ということで、自分で(意識を)変えて頑張ってきているけれど、そういう土壌は自分の中でも残っている。ちょっと怒ったりすると出ちゃいがちな部分があって、だめだ、だめだと抑えるという」と、今も完全にはハラスメント意識が消えていないと告白。「今の若い人は、そういうものがないことが当たり前の中で過ごしているから、ないということが積み重なっていくと思うんですけど、ぼくら世代やもう少し下の世代くらいは、そういう風な『しっぼ』を引きずったりしているところがある。もう1度自分に言い聞かせて、そういうふうなことは絶対にしないようにということを、自分に何回も言い聞かせないとだめなんだろうなと思う」と、自戒の念を込めてコメントした。
「そうじゃないと、1回こうなってしまったら(企業がCM出稿を)やめるときは、やめますでスパッとやめる。復帰させるときは難しいんですよ。基準がないですよね」と、テレビ局が1度、企業の信頼を失うと元に戻すのは難しいと力説。MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「第三者委員会の調査報告書で節目になるかなと思ったら、かなり逆に厳しい状況」と述べると、玉川氏は「一定の時間がかかるということ。(ハラスメントが)なくなったことを証明するにはある程度時間をかけて、その間なかったということを見せないといけないとなると、フジテレビ的には営業的には厳しい状態が続いてしまう。1回こういうことになったら、こんなことになってしまうんだと言うことを別にテレビ業界だけではなく、すべての業界が考えなければ」とも述べた。

