今夏の参院選東京選挙区(今回は当選議席数7、改選6議席と任期3年の1議席)に自民党東京都連が擁立に向けて調整していたNPO法人代表理事の渡部カンコロンゴ清花氏(34)は16日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、最終的に自民公認に至らなかったことを明かした。

渡部氏をめぐっては今月11日、自民党による参院選擁立への調整が一部で報じられたが、自民党政権に対する過去の発言などから、党内では同氏の擁立論を疑問視する声も出ていた。

渡部氏はこの日、Xに「今回、自民党の参議院東京選挙区の候補者として最終選考に臨みましたが、公認には至りませんでした」と投稿。「この間、ご心配もご批判も頂きました。全ての方々に、私の言葉で、私の気持ちを伝えさせてください」とした上で、「これまでの歩みと政治への挑戦にかけた想いについて」と題し、noteに自身の思いをつづった文章も投稿した。

渡部氏は「もともと私は、まだまだ狭い視野からの『左寄り』の思考・思想を持っていたことは否めません。(略)自分が触れていた情報や考え方は、今思えばかなり偏っていたと思います」などと記し、自身の育った家庭環境に触れながら、「そんな環境から離れ、大学院進学を機に上京し、自分も働き始め、多様な人々や考え方に触れる中で、少しずつ『自分自身の考え』を持てるようになりました」とつづった。

過去の投稿については「極めて不適切な言葉遣いがあったことを深く反省しています」と記載。NPOや民間の立場から社会課題の解決を目指して声を上げる中、制度の側から変える必要性に気付いた経験を踏まえ、「自民党を選んだのは、現実に政策を動かす力を持っている政党だと感じる場面に触れてきたからです」とも記した。現在、厳しい立場に置かれた自民党から挑戦することに意義があると感じたとして「立場の違いや背景の違いを越えて、もう一度信頼を取り戻すために、自分もその一端を担う覚悟を持って、この挑戦を決めました。ただ今回は、最終選考後、公認に至らなかったという結果です」ともつづった。

「今回のプロセスからの学びは本当に大きかった」として「すべての学びを糧にし、次のステージに進んで行きたいと思います」とも記した。

渡部氏は、難民申請者らと企業のマッチングを支援するNPO法人「WELgee(ウェルジー)」を設立し、代表を務めていた。

自民は東京選挙区で、今回改選となる武見敬三前厚労相の公認をすでに決めており、もう1人の候補者の調整を進めている。2021年衆院選で落選した石原伸晃元幹事長が立候補を模索していたほか、著名人の名前も取りざたされている。