将棋の藤井聡太名人(竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦7番勝負第3局が9日、大阪府泉佐野市「ホテル日航関西空港」で始まった。
シリーズ対戦成績は藤井の2勝0敗。藤井がこのまま上昇気流に乗って名人3連覇に「王手」をかけるか、初の名人奪取を目指す永瀬が反撃の1勝を挙げるか。注目の一戦となる。
午前9時、立会人の福崎文吾九段(65)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の永瀬は飛車先の歩を突いた。藤井はいつものようにお茶を一口飲み、心を整えてから角道を開けた。
藤井は16年12月のプロデビュー戦以降、後手番対局257局は決まって、「初手」は飛車先の歩を突いていたが、今年3月8日の永瀬を挑戦者に迎えた王将戦7番勝負第5局で、258手目にして初めて違う指し手を見せた。今回が後手で公式戦2度目の角道を開ける「新手」を披露した。
第1局、2局は藤井が制したが、勝敗はどちらに転んでもおかしくない熱戦だった。シリーズの流れを左右する大一番の「関空対局」で、藤井が再び「勝負手」を投入してきた。
両者の対戦成績は藤井の22勝8敗。対局は持ち時間は各9時間の2日制。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は10日午前9時に再開する。

