コメ価格急騰で国民が苦しむさなか、「私は買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるので」など一連の「失言」で窮地に立たされている江藤拓農相は20日、参院農林水産委員会で、自身の発言について「ピント外れだった」として、あらためて陳謝した。

江藤氏は18日に佐賀市で行われた自民党県連の政治資金パーティーに出席した際、価格高騰が続くコメについて「私は買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるので、まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」などと、コメが高くなかなか買えないでいる消費者の神経を逆なでするような発言をした。19日に釈明した際には、「ウケ狙い」だったと主張。当初は「修正」にとどめていたが、その後、石破茂首相から厳重注意を受け、結局、発言を撤回した。

立憲民主党の田名部匡代議員が「今回、コメの問題で(政府備蓄米放出という)大変厳しい決断をされたと理解しているが、それは結果が伴わないと。国民は今、苦しいわけですよ」と指摘した上で「ウケ狙いって…全然面白くないですよね。どこがウケると思ったんですか」と皮肉交じりに述べると、江藤氏は「確かに、ウケる話ではない。まったく、ピント外れだったと思います」と応じた。

「スーパーを回っている時、売り場にとどまって、さまざまなお客さんがコメ売り場に来てどのような行動をするのかも見てきました。現場を見る努力はしてきたつもりなんですが、庶民感覚がまったくないと断ぜられるような発言をしてしまったことは、まさに恥ずかしい。まったくウケるような話ではない」と、後悔の念を口にした。

全国のスーパーで今月5日から11日までに販売された1週間のコメの平均価格が5キロ当たり4268円と、前週から54円値上がりしたタイミングで、自身の失言が表面化。江藤氏は「政策を実行して大きな成果が上がっていれば、また1つの切り口はあるかもしれないが、実際には(前々週に)19円下がって、また54円上がるという状況。返す返すも、不適切な発言だったとおわびを申し上げたいという気持ちだ」と、あらためて謝罪した。