藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=22)への挑戦権を争う、将棋の第73期王座戦挑戦者決定戦(挑決)、伊藤匠叡王(22)対羽生善治九段(54)戦が3日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。午前9時から始まった対局は、後手の伊藤が羽生を下し、王座戦では初めての挑戦権を獲得した。羽生の2017年(平29)以来8年ぶりの登場と、タイトル獲得100期目の挑戦はならなかった。
羽生はうなだれながら投了した。「途中まで前例のある展開だったが、途中から自信の無い形にしてしまった。最後もちょっと足らなかった」と残念そうだった。
前期の挑決では永瀬拓矢九段に敗れた。前々期には準決勝で藤井に敗れている。今期は挑決トーナメント1回戦で及川拓馬七段、準々決勝で菅井竜也八段、準決勝で屋敷伸之九段を下したが、あと1歩のところで力尽きた。2年連続での挑決敗退に、「いろいろと足りないものがあったと思っています」とした。
先月6日には1期2年務めた日本将棋連盟の会長を退任。「一棋士として初心に戻って頑張りたい」と語った。あくなき挑戦は、まだまだ続く。

