★首相・高市早苗が22日の衆院予算委員会で一連の中傷動画やサナエトークン疑惑について「忙しいし、寝ていないから対応できない」とし「秘書に陳述書を書かせるからそれで勘弁してほしい」と訴えると、同委員長・坂本哲志はあっさり受け入れ「理事会で協議する」とした。自民党若手議員が言う。「絶対匿名でお願いします。1年生議員は国力研究会に全員入れと環境副大臣・青山繁晴に言われた。ほとんど全員が入ったが、先輩議員からは『党や衆院、内閣のポストに抜擢(ばってき)されるにはあと3年かかる。今から体制に流されていてどうする。君らの仕事は次の当選だ』と言われた。その通りだと思う。2月の選挙で自民党は大勝して同期はやる気を見せている。金権体質、権力志向の議員もいるが、もう少し党や政治を近代化、合理化したいとの思いで議席を持ったが、今の党にそんな雰囲気はない。あしき、そして古い自民党が続いている」と肩を落とす。
★同党中堅議員も「さすがに国会答弁を寝不足で片付ける首相にも驚くが、陳述書などという奇策を容認した予算委員長にも驚いた。いくら与党圧勝の衆院でも、首相答弁や委員長判断でこんなことしていたら、議会の秩序はなくなるよ。まして首相動静を見ると先週末20日、21日は終日公邸で過ごすとあれば、忙しいというより首相の仕事が務まらないという体調悪化の予防線を敷いているのかと思う。こんなあしき前例をこんな答弁回避のために受け入れていいのだろうか」と首相に辛辣(しんらつ)だ。
★つまり党内の幹部はともかくも、冷静で責任のない議員からは高市政権でいいのかという不満というより不安が聞こえ始めている。ある参院議員は「自民党の面々と話すと、首相を褒める人を見たことがない。とにかく彼女のエピソードは豊富で色々聞かせてもらっているが、政策の話は出てこない」という。ある内閣の一員は党内に流れる早期の内閣改造とのうわさに「外遊の日程があるが、急いだほうがいいかな」とカレンダーを見つめる。既に“次”に思いをはせているような話を国会で多く聞いた。(K)※敬称略


