自民党の小泉進次郎農相は12日夜、BS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)に生出演。石破茂首相の辞任表明をめぐり、表明前日の6日に約2時間、首相と公邸で向き合ったことについて、当日の様子を振り返った。
番組キャスターの松原耕二氏に「(公邸に行くことに)ちゅうちょみたいなものはなかったのか」と問われると、進次郎氏は「私がそもそも行く立場ではないと思った」とした上で「菅(義偉)副総裁にお電話をしたら『一緒に行こう』という話になった。私は、(今回の『石破おろし』について)党の存亡の危機だと思っている。党の分裂を招かないようにするために自分にできることは何か、常に考えていた。それ以上のことは考えていなかった」と述べた。
その上で「一方で、2人(で公邸に行く)というのはないよと総理が思われたら、行くべきではないと思っていた。総理にうかがって、2人で行くということでいいよ、と。総理側がよければ伺おうと。すると、2人でどうぞということになった」と、石破首相の許可を得た上での訪問だったと訴えた。
当日の会談の様子について「結果として、菅副総裁が30分。その後、私が残ることになった。菅副総裁は『党を割ってはいけない』という思いを話されて立ち上がられたので、私も立ち上がっていっしょに帰ろうと思ったら、石破総理から『小泉くんも行くの?』と言われた。残っていいんですか? と言ったら、いいよ、と。(時間は)後は大丈夫ですか? とうかがうと『大丈夫、大丈夫』と。『分かりました。菅副総裁をお見送りしたら戻ります』というのが、流れだった」と振り返った。
石破首相との会話の詳細は明かさなかったが、「よく、(辞任するようを)『説得したのか』といわれるし、そう質問した記者さんもいたが、そういうことはとんでもなくて、私のような立場が何かを総理に説得をするというのは、あり得ないことだ」と訴えた。
「むしろあの局面では、総理がどんな思いを持っておられるのか、重大な局面で何を大切にしたいと思われているのか、1つ1つ、うかがうような時間だった」とも述べた。
その内容については、辞任表明会見でも語られたコメ政策や日米関係、こだわりのある防災庁への思い、最低賃金や賃上げといった経済政策などについてだったとし「1つ1つのことを伺う時間だった」と、繰り返した。
ともにゲスト出演したジャーナリスト後藤健次氏が、石破首相に直接取材した際のやりとりに言及。「それだけの時間を割いて、総裁選に出れば最有力候補となる人(進次郎氏)と話したら、世間はみんな『バトンタッチだ』となりますよ、と総理に言った」と明かした上で、首相の反応は「そうじゃないんだ」だったとも述べた。後藤氏は「いまだに私の中で、答えは出ていない」と、首相が進次郎氏と辞任表明直前に面会した真意について、疑問交じりに語った。
これに対し、進次郎氏は「もしも、緊張感ある向き合い方だったら、(2時間という)こんなに長くなることは普通、ないですよね」と主張。「(石破首相が)自分のことをお話になるのをうかがうのが、主な時間だった」と訴えた。

