5連覇を目指す藤井聡太竜王(竜王・名人・王位・王座・棋聖・棋王・王将=23)が昨年に続いて佐々木勇気八段(31)の挑戦を受ける、将棋の第38期竜王戦7番勝負第1局が3日からの2日制で東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で開幕する。両対局者は2日、前日検分をこなした後に都内のホテルで行われた前夜祭に出席した。
藤井は今期防衛を果たすと5年連続での竜王獲得となり、「永世竜王」の称号を得る。2008年(平20)の渡辺明現九段、17年羽生善治現九段に続き、3人目の快挙達成を目指す。昨年「永世棋聖」「永世王位」を連続して獲得した。直近、9月30日に名古屋市内で行われた王座戦5番勝負第3局では、同学年の伊藤匠叡王黒星を喫した。第2局に次いでの連敗で1勝2敗と、かど番だ。
かけ持ちとなる竜王戦で、前期4勝2敗と苦しめられた佐々木を相手に悪い流れを断ち切りたい。「いよいよ開幕ということで身の引き締まる思いです。佐々木八段の強さは昨年、さまざまな面で感じました。その反省と経験を生かして1手1手深く考えていきたいと思います」と決意を表明した。
対する佐々木は、竜王戦史上4人目の連続挑戦を果たした。過去には00、01年の羽生善治九段、06、07年の佐藤康光九段、11、12年の丸山忠久九段といずれも名人獲得経験者が名を連ねている。
「勝ちに行きます」と事前のインタビューでは宣言している。「盤上に集中したい。自分の力を出し切れるよう精いっぱい頑張りたいと思います」と力強く語った。偉大なタイトル獲得経験者に肩を並べるべく、初のタイトル獲得を狙う。

