★審議もろくにせず、立法の総意にはほど遠い賛成多数で衆院を通過させた皇室典範改正。与党に加え中道改革連合、国民民主党、参政党などの多くの野党も「賛成」した。中道の一部の議員は採決の前に退席、チームみらいは自主投票、反対は共産党だけだった。ほかにも国旗損壊罪、副首都構想とでたらめな法案が列をなす。戦後日本を築き上げた経験と英知をことごとく破壊する自民党・日本維新の会の政権運営。野党への期待はしばらく当てにできないとするならば、自民党内に「常識派」「改革派」「穏健保守」なる人物は存在するのか。多くの国民が「誰かいないのか」と思っているのではないか。

★確かに元経企庁長官・船田元は「国会の総意から逸脱したものと言わざるを得ない」「皇室に対して極めて失礼ではないだろうか」とこの議論が生煮えであることをブログなどに書いたし、前総務相・村上誠一郎は7日に開かれた自身の「国会議員在職40周年を祝う会」で6月28日に党憲法改正実現本部長・中曽根弘文が「愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない」「男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある」との発言を念頭に「不思議でしょうがないのは、皇室の皆さん方のお気持ちを全く忖度(そんたく)しないで国会議員だけで決めるのは、あまりにも敬意を持たなさすぎではないか」とし「欧州の王室では長子が男であれ女であれ継承権を持つ。日本でも歴史上、女性天皇は約10人おられる。なぜ日本だけが男系男子なのか理解できない」とした。「トップの見識を疑わざるを得ない。財政や金融を分かっているのか」とも。

★パーティでは前首相・石破茂も村上を持ち上げ、防衛力強化にも「装備だけを増やせばよいものではない。信頼関係がなければ疑心暗鬼を生み、安全保障上の危険につながりかねない」と政権に釘を刺す。村上の後継となった総務相・林芳正は「総務省には今も『村上ファン』が多い。筋を通す大臣だった」と言えば、村上が「次の総裁選、死に物狂いで頑張ってください」といい雰囲気。だが誰も「高市は今すぐ辞めろ」とは言わない。発言は本気だろうが今ではないのか。(K)※敬称略