元フジテレビアナウンサーの菊間千乃弁護士は20日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演、高市早苗首相が、23日に衆院解散に踏み切る考えを宣言した19日の記者会見で、自身に対する信任を問う考えを示したことについて「結局、人気投票にしているような感じがする」と、苦言を呈した。

高市首相は会見で、解散に踏み切る理由を「高市早苗が総理でいいのか、主権者たる国民のみなさまに決めていただくしかないと考えた」と述べ、「衆院選は政権選択選挙。(与党が)過半数の議席なら高市総理で、そうでなければ野田総理か斉藤総理か別の方。間接的でも首相を選んでいただくことになる」と述べ、新党「中道改革連合」で共同代表に就く予定の野田佳彦、斉藤哲夫両氏の名前と比較しながら、高い支持率を保つ自身への支持を呼び掛ける形となった。

一方、高市首相が会見で「与党で過半数」と低い勝敗ラインを示しながら進退をかけると述べたことについては、疑問の声も上がっている。菊間氏は「自信がないのかなと思いましたね。進退をかけると言いながら、数字がそこなんだというのにはびっくりでした。自民党だけで過半数とおっしゃるのかなと思ったのが、与党全体で、ということだったので」と、拍子抜けだったと明かした。

「仮に(与党で)過半数を取ったら高市総理、そうでなければ野田総理か斉藤総理、とおっしゃるが、過半数を取らなくても比較第1党なら自民等のトップが総理なる可能性が高い。それなのに『私か野田さんか斉藤さんか』という、どっちか?という言い方をしていたのは、結局、人気投票にしているような感じがする」と苦言を呈した。

「野田さん、斉藤さんの政策がこうで、自民党の政策がこうだからどっちを選ぶんですかということをまったく言わず、ただ『私でなければそうなる。どっちがいいですか?』と。単なる人気投票みたいです」と私見を口にした。

これに対し、解説で出演した同局政治部官邸キャップ千々岩森生記者は「それは(首相の)戦略だと思います」と指摘。「自分の人気は高い。そんな中で党首対決に持ち込めば、勝機は十分にあるという戦略は、はっきり見えました」と分析。「あえて玉木さんや神谷さんの名前は言わない。ちょっと、人を選んで(野田氏や斉藤氏の名前を)言っているような感じが若干、しました」とも述べた。