高市早苗首相は30日の参院予算委員会で、一貫して目指してきた26年度予算案の3月31日までの年度内成立について、「非常に難しい状況にあると承知しております」と、認めた。

立憲民主党の石垣のりこ議員の質問への答弁。

高市首相は、通常は予算案審議が行われる1月から2月上旬にかけて、衆院解散総選挙に踏み切り歴史的圧勝を収めた。審議時間不足のため年度内成立は困難とみられてきたが、高市首相は年度内成立を目指す構えを崩さず、衆議院では例年の審議時間にはるかに及ばない中、自民は「数の力」による採決の強行を進め、予算案は3月13日に衆院を通過。ただ、参議院は自民は少数与党で首相の意向に沿うような審議はできていない。憲法の規定で、4月11日までに参院が議決しなければ、衆院の議決が優先され予算案は自然成立するため、政府は27日、「不測の事態」に備えるとの理由で、11日分の暫定予算案を国会に提出。暫定予算案はこの日衆参両院で審議され、同日中に成立する。

高市首相は、石垣氏に「年度内成立はあきらめられたのですか」と再三問われたが明確に答えず、「国民生活に支障を生じさせないよう、令和8年度予算の年度内成立を目指したいと申し上げて参りました」「不測の事態に備えるためにも暫定予算の審議をお願い申し上げている」と訴えた。

石垣氏は「お答えいただいていないと思うんですけど、まだ、(26年度予算案の年度内成立を)あきらめていない、ということなんでしょうか」と質問を続け、高市首相は「本日の時点で、参議院で必要な審査の日程がけさの時点では決まっていなかったと承知している」として、「非常に難しい状況にあると承知致しております」と述べ、年度末まであと1日しかない中、目指し続けた年度内成立は困難との認識を示した。 石垣氏は「難しいということで、あきらめたということはおっしゃらない」とチクリ。暫定予算の編成に関し「(最初から)予測はできなかったんでしょうか」と質問された高市首相は、「国会審議の進め方は国会で決めていただくもの」とした上で、「予算の空白は1日も許されないということから、今般、暫定予算を編成するものとしたところです」とし、「可能性としてはそういう方法があるとは理解していたが、あくまで必要が生じた場合であり、一貫して年度内成立をお願いしてまいりました」と強調した。

一部で、26年度予算案の4月3日までの成立を高市首相が指示し、参議院での集中審議に応じない意向を示したなどと報じられたことについては、「事実ではございません」ときっぱり否定。石垣氏は「しっかりと、総理ご出席の(集中)審議を参院でもしっかり進めていただきたい」と、くぎを刺すように求めた。