高市早苗首相は8日、総理官邸で報道陣の取材に応じ、自民党総裁選をめぐる中傷動画作成疑惑に関する新たな報道に関して「これまでの選挙で、私も私の事務所も他の候補者を誹謗(ひぼう)したり、中傷したりは一切やっていない」とあらためて主張した。「私の流儀ではない」とも訴えた。
これまで、高市首相の陣営が昨年の自民党総裁選で他候補を中傷する動画を作成し投稿したとする「週刊文春」報道をめぐり、首相の公設第1秘書と動画を作成したとされる男性の会話の音声として「文春オンライン」が新たに配信されたことで、高市首相は国会で野党の追及を受け、事実関係を否定してきた。一方、共同通信は7日、秘書と打ち合わせを行った上で中傷動画を作成したとする男性の証言を独自に報じた。動画を作成したとされる男性は顔出しでオンライン取材に答えており、これまでの国会での首相答弁と食い違う内容もあらためて浮上している。
高市首相はこの日夕のぶら下がり取材で、総裁選時の動画作成依頼を再度否定し、今年2月の衆院選時も同様だと主張。「ましてや、第三者に依頼することはない」と述べ、男性の主張とは異なる訴えをした。文春や共同通信で報じられた男性について「面識があるかないか、といえば面識はない。実際にお会いして名刺交換して、相手の所属や氏名をちゃんと承知していることはない」と述べた。
共同通信の報道を踏まえ、野党からは、高市首相に誠実に真実を答えるよう求める声が相次いでいる。秘書の国会招致の必要性を求める声も再燃しており、高市首相の今後の説明に関心が注がれている。

