連載「鳥海高太朗の静岡深掘り」第23回は、開業1周年を迎えた「ジャングリア沖縄」を紹介します。9月までは、静岡から直行便で行ける沖縄本島北部の観光スポットです。月1回、航空・旅行アナリスト鳥海高太朗氏(48)が、静岡に関する身近な話題を分かりやすく解説。お得な情報もお伝えします。
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静岡空港から那覇空港へのANA直行便が9月30日で運休となる中、昨年7月25日に開業した「ジャングリア沖縄」(沖縄県国頭郡今帰仁村)が1周年を迎えた。
現地で開かれた記者会見では、スパを含む1年間の来場者数は100万人、売上高は100億円を超えるとの発表があったが、当初目標には届かなかった。一方、りゅうぎん総合研究所は開業後1年間の経済効果を494億円と試算。開業直後から猛暑対策や長時間の待ち時間、飲食店の少なさが課題となり、来場者が伸び悩んだ。しかし、オペレーションの改善で最大300分だった待ち時間は約60分まで短縮。1日に体験できるアトラクション数も1年前の平均2・3個から、6月には4・5個へ増えた。空調の効いた休憩スポットや冷感アイスポンチョに加え、無料の日傘レンタルも重宝した。
一番人気は「ダイナソーサファリ」。大型オフロード車でT-REXから逃げる迫力満点のアトラクションで、激しい走行によるスリルが味わえる。今回初めて体験したジップライン「SKY PHOENIX」は、スピード感とやんばるの雄大な景色が魅力で満足度も高かった。4月29日に加わった「やんばるトルネード」も、涼しさとスリルを同時に楽しめた。
私が好きな場所は「スパジャングリア」。やんばるの森を一望するインフィニティ風呂と天然温泉の内風呂があり、スパだけでも利用できる。レストランでは、マグロ、もずく、シークワーサーを使った冷製パスタが沖縄らしく、今帰仁産スイカと宮古島ハイビスカスのスムージーもおいしかった。
今年7月には約3時間楽しめる「ふらっとチケット」も登場。大人2970円、子供1800円で対象アトラクションを1つ体験でき、まずはジャングリア沖縄を気軽に試したい人におすすめだ。開業2年目、沖縄の北部観光において美ら海水族館と2大観光スポットになれるのかに注目だ。
○…9月30日で静岡空港と沖縄(那覇)、新千歳を結ぶANA便が運休となる。ANAは09年の静岡空港開港と同時に、この2路線を開設し、17年間にわたって運航を続けてきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時運休した時期はあったが、それ以外毎日1往復を運航し、多くの利用者に親しまれてきた。北海道へはFDA(フジドリームエアラインズ)が新千歳空港、丘珠空港への路線を引き続き利用できる一方で、沖縄へはANA便の運休によって、静岡空港からの直行便がなくなる。今後は福岡空港などで乗り継ぎをする必要がある。
ANAでは17年間の感謝を込めたキャンペーンを実施している。7~9月までの3カ月間、静岡空港発着の新千歳線または沖縄線に搭乗した人を対象に、ANAオリジナルフライトタグを抽選でプレゼントするキャンペーンを実施中。各月223人、合計669人に当たる内容となっており、最後の搭乗の記念にもふさわしいキャンペーンとなっている。
運航終了まで残り約2カ月。静岡空港から沖縄へ直行便で行ける機会は、もうわずかしか残されていない。思い出づくりや旅行の記念として、最後の直行便を利用して沖縄へ出かけてみてはいかがだろうか。

