トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は24日、ホワイトハウスで会談し、人工知能(AI)を巡る対話継続で一致した。習氏は会談後、抗日戦争で米中が共闘した歴史に触れ、米中関係は「新たな歴史の出発点に立っている」と述べた。トランプ氏は中国が当時、米国の「同盟国」だったと表現。米中は「次世代に繁栄と安全をもたらす関係を共に築くことができる」と意欲を表明した。
AI開発で米中の覇権争いが激化する中、AIが制御不能となり、人類を滅ぼしかねないとの懸念が高まっている。中国外務省によると、会談で習氏はAIを巡り米中が「競争し、協力もできる」と表明。トランプ氏は協力を強化するべきだとの認識を示した。
習氏は米中はAI大国であり「AIの乱用や悪用の防止で協力できる」と指摘。安全性の確保へ「人類がAI技術を制御し続けなければならない」と訴えた。米中は「互いに壁を築くのではなく、長所を発揮すべきだ」と主張した。
戦時中に同盟関係にあったのは現在の中華人民共和国ではなく蒋介石が率いた中華民国で、トランプ氏の異例の発言は日本で波紋を呼びそうだ。習氏は会談後の夕食会のあいさつで米中は共に戦い「日本軍国主義の侵略者に反撃した」と述べ、日米連携をけん制した。
会談で習氏は「台湾独立に反対する正しい立場を堅持し、慎重に対応する」よう求めた。米国は台湾独立を「支持しない」との方針だが、より強い「反対」という言葉を使って中国の立場に同調するよう求めた。
新華社によると、習氏は米国とイランの戦闘を巡り、双方に早期の対話再開を求めた。ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮についても意見交換した。
習氏は5月の北京での首脳会談で合意した「建設的戦略安定関係」が「両国が正しい道を進む上で重要な一歩だ」と語った。トランプ氏は会談後、記者団に「素晴らしい会談だった」と評価した。(共同)

