苦労が実った。重量51キロのコガネノソラ(菊沢)が重賞初制覇を果たした。中団から脚を伸ばし、同じく51キロのボンドガールを頭差しのいだ。勝ち時計は1分47秒4。
北海道出身で初コンビの丹内祐次騎手(38)は計画的減量で4年ぶりの重量をこなし、2年ぶりの重賞勝利。今後は放牧を挟み、秋華賞(G1、芝2000メートル、10月13日=京都)を視野に入れる。
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この一言に尽きる。
「報われましたね」。
汗だくの丹内騎手が、気持ち締まって見える顔をくしゃりとさせた。4年ぶりの重量51キロ。この日も1~12Rまでフル騎乗するタフマンらしく、直前の水抜きではなく3週間前から食事制限などで計画的に減量して備えた。木曜時には「もう仕上がっています」、この日のレース後も「完璧な状態でした」と自身の体調をレースに合わせ、プロの仕事を遂行した。
鞍上の努力に、コガネノソラが応えた。12番枠から五分のスタート。1000メートル通過1分0秒3とやや緩い流れを中団外めで折り合い、5番手で直線へ。懸命の左ステッキに呼応して伸びる。残り50メートルで先頭へ。内からボンドガールが迫ったが、鞍上が右手をこれでもかと突っ張り、頭だけ前に出た。「51キロなので多少外を回っても大丈夫だなと。攻め馬に乗ってこの馬のことは把握していたので、自信を持って乗っていきました」と、会心の騎乗ぶりだった。
人馬の努力で、秋の楽しみが増した。春は未勝利戦から3連勝でオークスに挑み12着。立て直し、初タイトルで弾みをつけた。鞍上は「すごくばねがあってすごくいい馬です」とべた褒め。全4勝が千八だが、菊沢師も「目に見えて成長が見えるし、展開などがかみ合えば二千はこなせる」と期待する。古馬を蹴散らした実力は疑いの余地なし。秋の京都で、牝馬3冠目を取りに行く。【桑原幹久】
◆丹内騎手の重量51キロ以下でのJRA勝利 10年8月22日マカオJCT(ビタースウィート)を51キロで制して以来14年ぶり10勝目。05年には49キロで3勝を挙げている。
◆コガネノソラ ▽父 ゴールドシップ▽母 マイネヒメル(ロージズインメイ)▽牝3▽馬主 (有)ビッグレッドファーム▽調教師 菊沢隆徳(美浦)▽生産者 ビッグレッドファーム(北海道新冠町)▽戦績 8戦4勝▽総獲得賞金 7690万7000円▽馬名の由来 黄金の空

