ラストウイークを重賞制覇で締めくくる。今年初めてJRAの短期免許を取得したマイケル・ディー騎手(29)が、2カ月の騎乗期間を今週で終える。

G1で2桁人気馬を2度3着に導くなど、日本のファンに存在感をアピール。日曜東京メインの府中牝馬S(G3、芝1800メートル、22日)ではミアネーロ(牝4、林)とコンビを組み、JRA重賞初Vの勲章を取りに行く。

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精悍な顔に大粒の汗が流れた。「日本の暑さは湿度も高くて想像以上です」。照りつける太陽に舌を巻きながらも、ディー騎手の表情は明るかった。初めて訪れた日本での約2カ月間は充実の日々だった。独自の文化に触れ、日本食も堪能した。「カントリー出身なので東京で生活すること自体が新鮮でした。競馬場までは電車移動ですし、自分1人で電車に乗ることもできるようになりました。坂井瑠星騎手、菅原明良騎手と友達になり親身になってくれました」と振り返る。

大舞台で存在感を示した。G1では4鞍に騎乗し、NHKマイルCで12番人気のチェルビアット、先週の宝塚記念で10番人気のジャスティンパレスを3着に導いた。通算4勝の成績には「2、3着が多くもう少し勝てたと思いますし、数字には満足していません」と悔しさもにじませつつ、「また日本で乗れるように、この経験がプラスになるようにオーストラリアでも生かしていきたい」とさらなるステップアップを誓う。

府中牝馬Sはミアネーロと仕切り直しの一戦に挑む。騎乗予定だったヴィクトリアMはレース前日に右前肢ハ行により出走取り消し。アクシデント明けだが最終追い切りで感触を確かめ、「フレッシュさがありアクションがいいし、前回より間違いなく良くなっています。この状態で競馬に向かえれば」と自信を深めた。JRA重賞初タイトルを手にし、日本のファンへ華々しく別れを告げる。【井上力心】