英国の「テレグラフ」電子版が昨年の世界最強馬カランダガン、凱旋門賞馬ダリズなどを所有する「アガカーンスタッズ」のザラ王女のインタビュー記事を掲載した。インタビューでは1983年に誘拐され、消息不明となった伝説の名馬シャーガーの死の真相が語られている。
シャーガーはマイケル・スタウト調教師が管理し、1981年の英ダービーを10馬身差で圧勝。愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSも制した名馬。引退後はアイルランドで種牡馬入りしたが、83年2月8日の夜、キルデア州のバリーメニー牧場に何者か(武装した覆面の6名)が押し入り、誘拐された。誘拐後の行方は不明(遺体が見つかっていない)となっており、これまでにさまざまな説が飛び交ってきた。
シャーガーを所有したアガカーン4世(故人)の娘、ザラ王女はインタビューで、「シャーガーのことはすべて覚えています。誘拐されてから2日以内に殺されたことがわかっています。ひどい殺され方をしました」と語っている。
誘拐犯たちは200万ポンドの身代金を要求。アガカーン4世が身代金を払わなかったのは、シャーガーはシンジケートが所有していたために意見がまとまらなかったこと、身代金を支払うことがテロ組織への資金提供になることを拒否したかったことなどが理由だったと、ザラ王女は明かしている。
08年にテレグラフ日曜版が「シャーガーは誘拐から4日後、移送中に負傷したため、射殺された」と報じていたが、今回のザラ王女の証言はそれより早く、誘拐から2日後に命を落としていたことになる。
インタビューではシャーガーについて語ったほか、16日から始まる英国王室主催のロイヤルアスコット開催へ向けた意気込み、競走馬事業を引き継いだことについて、アガカーンスタッズの競走馬生産の方針や今後、英国にも拠点を置く可能性(現在はフランスとアイルランドのみ)があるのか、などを語っている。

