規格外の走りでつかんだ初タイトルだ! フリッカージャブ(牡4、西園)が1番人気に応えて重賞初制覇を飾った。勝ち時計1分8秒0。57・5キロのハンデ、重馬場も苦にせず4角先頭から押し切った。
今後は秋のG1に直行か、引き続きサマースプリントシリーズを戦うか2択の方針だ。管理する西園翔太師(36)も開業4年目で重賞初制覇となった。
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能力全開でレースをまとめた。発馬を決めたフリッカージャブは好位の外を確保。4角手前では馬なりで先頭に立ち押し切った。馬名の由来はボクシングのパンチ。手が伸びたように感じさせ、相手との距離を支配するジャブの一種“フリッカー”。テンよし、中よし、しまいよしの速さで競馬を支配し、タイトルをつかんだ。松山騎手は「能力をうまく生かしたいと思っていた。強かったです」と相棒をたたえた。
タフな条件もKOした。雨が降って重馬場になった上、ハンデ戦の今回は実力を評価され57・5キロを背負った。2着ジェニファーとの斤量差は7・5キロ。それらも苦にせず、前半3ハロン33秒1のペースで難なく勝った。鞍上は「着差以上に強いレースをしてくれた」と賛辞を惜しまない。西園翔師も「馬の力を信じていた。33秒のペースなら止まらないだろうと」と見届けた。
素質の片鱗(へんりん)を見せていた。昨年4月20日、栗東Cウッドでラスト1ハロン10秒2という歴代最速を計時。指揮官は「断トツで動く規格外の馬。だからといって重賞を勝てるわけではない」と責任があった。その馬が厩舎に初重賞をプレゼント。「重賞に限らず毎レース勝つために一生懸命。とは言ってもすごくうれしい」と白い歯を見せた。
短距離界の頂点も視野に入る。指揮官は馬の様子を見てオーナーと相談するとしたが「スプリンターズS(G1、芝1200メートル、9月27日=中山)か夏にもう1度走るか。まだ4歳でこれだけスピードのある馬。大事にしていきたい」。速さに磨きをかけ、トップに手が届く日を待つ。【深田雄智】
◆フリッカージャブ ▽父 サートゥルナーリア▽母 ナイキトリック(サクラバクシンオー)▽牡4▽馬主 ウエスト・フォレスト・ステイブル(株)▽調教師 西園翔太(栗東)▽生産者 宝寄山拓樹(北海道日高町)▽戦績 11戦6勝▽総獲得賞金 1億1668万2000円▽馬名の由来 ボクシングのパンチの一種

