天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、11月1日=東京)へ向けた最終追い切りが28日、東西トレセンで行われた。史上4頭目の連覇を狙うマスカレードボール(牡4)を送り出す手塚貴久調教師(62)が美浦トレセンで共同会見に出席した。

以下、一問一答

-イギリス遠征後の様子は

レース後はすぐに息も入ってそれほど疲れていない様子だったので、帰国してからは山元トレセンの方で英気を養いました。それほどダメージもなく天皇賞・秋に向けて順調に立ち上げることができたと思います。

-中間の調整は

いつも通り約4週間ほど前にトレセンに戻ってきましたが、山元トレセンでもしっかりと調教をこなしてくれたようなので、厩舎に戻ってきてからもこちらが思い描いたような調整はできたかなと思っています。

-1週前追い切りを振り返って

同じ天皇賞・秋に出走するリアライズシリウスと併せましたが、ウッドコースで1つ半という長めの距離を追い切りしましたが、彼にとってもベストな時計だったということで、動き、内容ともに満足できるものだったかなと思っています。

-最終追い切りは

坂路でやろうと前々から決めていました。その前までの1週前、2週前、3週前と追い切りを(ウッド)コースで行って、マスカレードボールにとってはわりとトレセンに来てからの調教内容は多かったものですから、最終追い切りは少し軽めに、軽めというかあらかたできていると思っていましたので、息を整える程度でいいのかなと判断して坂路にしました。

時計は遅かったかなと思いますけれど、併せ馬でしっかりできたということと、上がってきた息を見ても十分仕上がっているなという印象でした。

-舞台について

G1を勝った舞台なので悪いわけはないと思いますけど、彼にとっては前から言っている通り東京はいいでしょうし、今回のコース形態を考えても一番いい舞台であることは間違いないのかなと思っています。

-東京だと走りが変わる

どうなんですかね。馬が好きなのかなと思いますけどね(笑い)

-東京芝2400メートルの舞台よりも今回の方がいい

どうしてもゲート入りを少しごねたりとか、そういうところが過去にあったので、2000メートルはポケットからスタートするということで、彼にゲートに入る諦めの部分を早く悟らせることができる。1年たって彼も成長しまして、美浦でのゲート練習もわりとスムーズに嫌がることなく入ってきてくれますし、ゲートも素直に出てくれたので、今回はそれほど心配していないです。

たとえ2400メートルのポケットがないゲート位置でも十分対応できるというか、冷静に対処してくれるんじゃないかなと思っています。やはり海外遠征を2回使ったことは非常に大きいかなと思っていますし、海外でいろいろな慣れない環境でナーバスなところもありましたけど、そういった経験が今に生きているのかなと思っています。

-今年もいいメンバーがそろった

去年もG1にふさわしい相手関係でしたけど、今年は去年にも増して強力なライバルがいるのかなというふうには考えています。

-理想的なレース展開は

この子の最大の武器はやはり最後の脚、切れ味というところはたぶん今の日本の現役馬の中でも指折りの中に入るくらいのものを持っている子だと思うので、彼の特性が生きる展開になればいいなと思っています。

-昨年はかなり遅い流れだった

去年はスローすぎて本当に特性が生かせたのかわからないですけど、彼の場合はペースに関わらずしっかりとした末脚を使えると思っていますので、流れに関係なく最後に差しが決まる展開がいいんじゃないかと思います。

-同期クロワデュノールとの対決

楽しみというか、成績を見ると負け越しているというか、ほとんど勝ったことがないというか。彼と一緒に使ってマスカレードボールが(レースで)1着になったことはないですけど、去年のダービーから比べれば明らかにマスカレードボールは力をつけていると考えていますので、もちろんクロワデュノールも力をつけていると思いますけど、ダービーの差は少し縮まっているのかなと思っています。昨年のジャパンCはクロワデュノールが凱旋門賞からの帰国初戦ということで、いろいろ本調子ではなかったのかもしれないですけど、先着できているという実績もありますしね。両者とも力を存分に発揮して、すごくいいレースができればいいかなと個人的には思っています。

-ファンへメッセージ

マスカレードボールは去年の天皇賞・秋勝ち馬ということで2連覇がかかっていますけど、今年は強力なライバルがたくさんいるので、あくまでもそのうちのマスカレードボールも有力馬の1頭であることは間違いないと思います。ここまでの臨戦過程も調整過程もこちらが思い描いた通りの十分な仕上がりで臨めるかなと思っていますので、あとはいろいろな運やそういったものが彼に味方してくれれば、チャンスをものにできるんじゃないかなと思います。