約70分の講義も終わり、いよいよ実機操作です。あいにくの雨で屋外では飛ばせず、小学校にあるような体育館に移動すると、床には3機のドローン「ファントム3」が等間隔で並べられていました。安全確保のため機体には約3メートルの細いヒモが付けられ、床に結ばれています。

- 小雨のため体育館に移動してドローンを飛ばします。スタッフが電源をオンにしました
セキドのスタッフが電源を入れるとプロペラが回り始めました。ここまでは、われら「チーム日刊」のファントム3でも見たことがあります。電源が入ったときに発する独特の大きな音にも別段、驚きはありませんでした。

- 機体がスッと目元の位置まで上がります。飛んだところを見たのは初めてです
次に、スタッフがコントローラーの右スティックを前に倒すと、機体がスッと目元の位置まで上がりました。実際に飛んだところを見たのは初めてで、こんなにスムーズに浮上するのかと、正直驚きました。急発進には気を付け、逆に、遅すぎる浮上もよくないと教わりました。「自動車のアクセルを踏み込むような感覚がいい」とのことでした。

- コントローラーから手を放してもホバリングを続けます。「ファントム3」は高性能です
そして最も驚いたのは、一度上昇した機体は、たとえコントローラーから手を放しても、その場でホバリングを続け、安定し続けるのです。無風であれば何もしなくていいのです。さらに「ビジョン・ポジショニング」という機能を使えば、機体に付いているカメラが床の模様を捉え、超音波センサーで地表との距離を計測するため、浮いている機体を直接手で押しても、勝手に元の位置に戻ろうとするのです。これには驚きました。ファントム3特有のものだそうです。「操縦していて、もしパニックになったら、あわててコントローラーを動かすのでなく、手を放して待つ方が安全」とも教わりました。

- ホバリングを続けるドローンを手で押すと…

- 元の位置に戻ってきます。床の模様と距離を計測しているのです。驚きです
ファントム3には「リターン・ホーム」という機能もあるそうです。屋外で予期せぬトラブルに見舞われ、たとえ電波が届かなくなっても、GPSが安定している環境であれば離陸(登録)した場所に戻ってくるそうです。残りの電源が15パーセント以下になっても自動帰還するとのことでした。この機能は緊急時の最終手段ではあるようですが、それでもやはりファントム3は優秀です。ただ「過信は禁物」と、スタッフから念を押されました。
さあ、スタッフによるデモンストレーションも終わりました。次回はいよいよ私が実機を飛ばします。お楽しみに。【写真部・鹿野芳博】

