ロサンゼルス(LA)名物といえば、In-N-Out(イン・アンド・アウト)のハンバーガーやカリフォルニアロール、セレブにもファンが多いPINK’S(ピンクス)のホットドックなどをあげる人も多いと思いますが、甘い物好きならDONUT MAN(ドーナツマン)のイチゴドーナツは外せません。地元テレビ局が2015年に「LAを代表する一品」に選んだこともあるドーナツマンは、LAで知る人ぞ知るドーナツの名店として50年近く親しまれています。1972年に日系3世のジム・ナカノさんがLA東部のグレンドーラにオープンしたドーナツマンは、この5月で開店49年目を迎えましたが、ここを訪れる人のお目当ては大きなイチゴが丸ごとゴロゴロと入った特大のドーナツです。初めて訪れる人はこんなドーナツ見たことない! と驚くこと間違いなしのインパクト大のイチゴドーナツは、コロナ禍以前は近隣の都市からだけでなく州外からもわざわざこれを食べに訪れる人が後を絶たず、行列のできるドーナツ店として知られていました。
実は南カリフォルニアはイチゴの産地として有名で、今まさにイチゴが旬の季節です。毎年この時期になるとファーマーズマーケットには新鮮な産地直送のイチゴが並び、少し郊外に車を走らせると路上で収穫したばかりのイチゴを販売するトラックに遭遇することができるほどです。そんな地元産の新鮮なイチゴが1個あたり8粒前後も入っているこのイチゴドーナツは、春先から10月頃までのイチゴが収穫できる季節にしか味わうことができない限定商品です。
大陸を横断する「ルート66」と呼ばれる旧国道66号線沿いというヒストリカルなロケーションにあるドーナツマンは24時間営業で、早朝からイチゴドーナツを求めて近隣住民が並ぶことで知られていますが、難点はLAの中心部から車で30分以上離れているということ。筆者の自宅からだと1時間弱かかり、生活圏からも離れているのでなかなか気軽に訪れることができなかったのですが、コロナ禍の昨年、ダウンタウンにある人気グルメスポット「グランドセントラル・マーケット」に2号店がひっそりとオープン。ずっと訪れるチャンスを狙っていたのですが、コロナの感染が収束に向かっているLAでは規制も緩和されてきたこと、そして今まさにイチゴが旬ということで先日、2号店を訪れて念願のイチゴドーナツを数年ぶりに食べることができました。
重さにして300グラム弱あるイチゴドーナツのお値段は、1個6ドル。ドーナツと考えると高いかもしれませんが、これだけたくさんのイチゴが入っていて、しかも1個でお腹が十分に満たされてランチの代わりにもなる食べ応えなので納得のお値段です。そして気になるお味はというと、ドーナツはもちろんイチゴのフィリングもグレーズも見た目ほど甘くはなく、甘さと酸味が程よいバランス。しつこさはまったくなく、あっという間に完食してしまいました。ここを訪れる人はほぼ間違いなく全員がこのイチゴドーナツを購入していきますが、実は普通のシンプルなドーナツも甘さ控えめでふんわり柔らかくておいしいんです。そして、夏の桃の季節には1カ月限定でピーチドーナツもお目見えするので、この時期を待ち望んでいるファンも少なくありません。
揚げたてのドーナツを食べるには本店を訪れるのがおすすめですが、立地の良さからLA観光が再びできるようになった暁にはグランドセントラル・マーケットの2号店がおすすめです!(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)






