日本海側積丹町の幌武意沖へ10日、マイカ釣りに出掛けた。晴れ、風は強く、波は1~2・5メートル。シーズン序盤は小型の数釣りが中心だったが、中盤に差し掛かり、型は徐々に大きくなってきた。発泡スチロールのイカ箱に30~40匹収まるサイズも交じって上々の釣果となった。

午後5時、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に8人が乗船、1時間30分ほどの沖に向かった。6~7号オッパイ針、浮きスッテ針、オモリ150号。水深は700~800メートル。風向きや潮の流れなどから判断し、沖の深場にポイントを定めた。

スタートして1、2時間は1、2匹が単発で釣れる程度で群れは薄かった。参加者はあらかじめ数釣りを狙う人と大型に的を絞る人に分かれた。小型の浮きスッテ針やオッパイ針には小さなマイカが掛かり、数が釣れた。大型の同様の仕掛けには数こそ少なかったが一回り大きなサイズが付き、手応えを楽しめた。

時間の経過とともに魚影が濃くなると、立て続けに釣れるように。マイカが勢いよく吹きかける海水とスミが飛び交い、船中が活気づいた。

中型サイズが多くなった後半は強風に高波が加わり、足元が安定しなかった。それでも手を休める人はおらず、集魚灯を半分消して浅いタナでマイカの浮上を待った。それまでタナ35メートルだったものを20メートルより上に設定し、手返し良く釣り上げて数を増やした。

翌11日午前1時の沖上がりまでに18~24センチが1人当たり70~135匹と満足いくもの。沖には全国からイカ釣り船が集結し、終盤までにぎわう。長内船長は「型はさらに大きくなってくる」と話した。【リポーター・竹鼻雅己=65】