医師で作家の鎌田實氏の新連載「ピンピンひらり最新健康法」がスタートしました。71歳の鎌田氏が、長寿時代の今、ピンピン健康に生きて、痛みや苦しみとは無縁で、ひらりとあの世に行きたいという自身の願望を込めて執筆しました。

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最終回「最後までピンピン暮らそう」

コロナとの闘いの中で、認知機能が落ちる人が多くなることを心配して、連載を書いてきました。

若年性アルツハイマー病の佐藤雅彦さんは、社会的フレイル(虚弱)にならず、毎日すてきに暮らしています。診断から16年たっていますが、それほど進行していません。佐藤さんが考えた「地域でいきいき暮らすために必要なこと」を3つご紹介します。

◆地域でいきいき暮らす

(1)得意なことを披露する環境があること。掃除が得意な人は掃除ができる環境、楽器演奏が得意な人は演奏を披露する環境があること。

鎌田が被災地や外国へ医療支援に行ったりするのは、得意なことを披露する環境を求めてなのかもしれません。

(2)困ったとき助けてと言える環境

現代を生きる全ての人に言えることのように思います。社会的距離は大切ですが、心のつながりは保ちましょう。

◆日刊スポーツを読む

(3)新聞を読み、社会に関心を持つこと。

若年性アルツハイマー病の佐藤さんが、新聞を読み、社会に関心を持つことで、病気の進行を遅らせていることは間違いありません。社会全体が新聞を読まなくなったのが心配です。日刊スポーツを読んで、スポーツや芸能、競輪や競馬など、なんでも興味を持ち続けることがとても大切です。

◆PPH忘れないで

今年の連載は、俳優の名前が出づらくなってきた鎌田が今、実践している、食事、運動、生き方について書いてきました。

認知症にならない生活習慣を書きました。最後まで、ピンピン生きて、ヒラリとあの世に逝く。そんな生き方があることを忘れないでください。

最終回です。読んでくださって、心から感謝です。(おわり)

◆お知らせ 7日からは、日大医学部泌尿器学系主任教授高橋悟氏の新連載「我慢しないで!! 女性の頻尿・尿失禁」がスタートします。