夜の寝つきが悪いと朝起きたときにだるく、日中ウトウトと居眠りするようなことにつながる。2019年の「国民・健康栄養調査」によれば、「日中、眠気を感じた」人が20代以上の3~4割を占めている。最近では、機能性表示食品が大ヒットするなど、睡眠の質の向上に関する関心は高い。一方、睡眠時間は常に6時間以下、仕事で成果を上げるため寝る時間を惜しむ人もいる。
「日本人は、不眠症の1歩手前の『軽度短期不眠状態』の人が多いのですが、中には、不眠は当たり前でストレス系の反応が薄い人がいます。この『自分は大丈夫タイプ』は、不眠症に陥りやすいので注意が必要です」と、杏林大学名誉教授の古賀良彦医師。精神科医で不眠症の診療と研究を数多く手掛けている。
「自分は大丈夫タイプ」の人は、次の項目に当てはまりやすいという。
<1>自分は寝なくても大丈夫な方だ
<2>眠れないことは異常なことではないと思う
<3>仕事が忙しいと、寝ないで夜遅くまでがんばってしまう
3つの全てはもちろん、いずれか1つに当てはまっても、「自分は大丈夫タイプ」の軽度短期不眠状態に落ちっている可能性がある。古賀医師は「不眠症になると、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1カ月以上続き、日中に倦怠(けんたい)感や意欲の低下、集中力低下、食欲低下など、心身の不調が現れるようになります。過信しないで、まずは睡眠時間をきちんと確保しましょう」とアドバイスする。

