秋は企業の健康診断シーズン。健康診断結果でLDL(悪玉)コレステロール値が高かった人はいるだろう。LDLコレステロールは動脈硬化を促し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを上げるといわれてきた。保健指導では「脂身の多い肉類を控えましょう」などといわれ、焼き肉やラーメンのチャーシューを我慢し、油抜きの生活を実践。それだけでは、心筋梗塞などのリスクは下がらない。

「肉類が減った分、ご飯などの炭水化物をたくさん食べたならば、動脈硬化を防ぐことはできません。動脈硬化の原因は、LDLコレステロールが変性して小型化した超悪玉コレステロール。その原因は中性脂肪なのです」と指摘するのは、栗原クリニック東京・日本橋(東京都中央区)の栗原毅院長。メタボなどの生活習慣病改善のために力を注ぎ、予防医療の革新的な研究も行う。

「余分な中性脂肪を減らすには、運動やタンパク質の摂取で筋肉量を増やし、ご飯などの炭水化物やスイーツなどの糖類を減らすことが肝心といえます。タンパク質の肉類を控えるのは逆効果です。筋肉量が減り、中性脂肪を消費しにくくなります」

炭水化物や糖質は体内でブドウ糖に変わり、消費されない余分なものは中性脂肪に変わる。中性脂肪の大元は炭水化物や糖質なのだ。

「ご飯やスイーツなどは血糖値を急激に押し上げます。これも中性脂肪の後押しをするのです。肉類はしっかり食べてご飯を減らすことを考えましょう」。