食欲の秋でご飯やスイーツなどを食べ過ぎると、中性脂肪値が上昇しやすいことを前回紹介した。中性脂肪の値が高いと、LDL(悪玉)コレステロールを小型に変性させて超悪玉コレステロールに変え、動脈硬化を促進させてしまう。
「LDLコレステロール値よりも、小型LDL(超悪玉)コレステロール値が重要です。しかし現在、一般的な健康診断では小型LDLコレステロール値を調べてはいないのです」とは、栗原クリニック東京・日本橋(東京都中央区)の栗原毅院長。メタボ患者の診療はもとより、改善指導で数多くの成果を上げている。
小型LDLコレステロールの検査試薬は、昨年に登場し、今年ようやく基準値が設けられた。まだ普及しているとはいいがたく、一般的な健診にも導入されていないのが現状だ。
「LDLコレステロール値をHDL(善玉)コレステロール値で割る『LH比』でも、動脈硬化を予測することは可能です」
”LH比”は、LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値で計算。たとえば、LDLコレステロール値が異常値の「145」でも、HDLコレステロール値が「100」の場合はLH比が「1・45」。
「LH比で、『1・5以下』は正常です。『2・0~2・4』は動脈硬化が疑われ、『2・5以上』は血栓が生じ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高い状態といえます」
LH比でリスクのある人は主治医に相談を。食生活を見直して血管を守ろう。

