「血尿」に気付いた場合は、放置することなく、すぐに泌尿器科を受診しましょう。すると、「膀胱がん」が疑われ、検査が行われます。その時の膀胱がんの検査では、基本的に痛みの少ない検査をすることが多く、それが「尿細胞診」と「超音波検査」です。
●尿細胞診==尿を採取して中に含まれる細胞を調べる検査で、病理医が行います。結果が出るのに数日から1週間程度。この検査でがん細胞が見つかると「陽性」で、腎盂(じんう)・尿管・膀胱のどこかにがんがある可能性があります。間違いなくがんがある、と思って次の検査をしていきます。陽性ではなく「陰性」の場合は「がんはない」とすぐに判断はしません。がんがあっても陽性と出るのは40~60%程度なので、陰性だからOKではなく、尿細胞診は3回行うことが推奨されています。陰性の場合でも、私たちは、次の検査として「膀胱鏡検査」「造影CT検査」を行います。
●超音波(エコー)検査==この検査は身体に侵襲性がないので、非常に有用です。超音波を腎臓から尿管、膀胱にあてて一緒に検査をします。膀胱をチェックする場合は、尿がたまった状態で超音波を下腹部にあてます。腫瘍があるとキノコのような丸い形で映ります。また、膀胱の壁が分厚くなったり、デコボコしていたりすると腫瘍の可能性があります。泌尿器科医はエコーをよく使うので、検査は5分程度で終わります。
2つの検査を紹介しました。どちらも身体に優しい検査ですが、これで100%、がんがわかるわけではありません。だから、次の検査へと進みます。それは次回に--。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)

