歯科医療従事者にはいくつかの職種があります。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、受付などさまざまです。このうち国家資格として認められているのは最初の3つで、それ以外はクリニックによって呼び方が異なる場合があります。歯科治療の主軸は食生活を支えることにつながるため、治療の前後で全身の栄養状態を評価するといった試みを行っている歯科医院もあります。この場合、管理栄養士が常駐しているケースが多いです。

仲間内の集まりでは「どんな勤務先が理想か」といった議論が交わされることもあります。かつて「歯科医院選びは男選び」というタイトルがついた歯科衛生士さん向けの講演があり、的を射た絶妙な言葉のチョイスに思わず唸ってしまった記憶があります。我々歯科医療者が働く場所を探すのと同じくらい、読者の皆さんも「どこの歯科医院にかかったらよいかわからない」という悩みをお持ちなのかも知れません。

実際に私も、友人知人から聞かれる機会が多いのですが、ざっくり伝えるポイントは<1>衛生面が整っていて清潔である<2>説明がわかりやすい<3>セルフケアの指導やアドバイスをしてくれる<4>プロケア(クリーニング等)を行ってから重要な治療に入る<5>神経の治療を丁寧に行う、といった点です。

<1>や<2>は言うまでもありませんが、<3><4>は現代の歯科医療においてマストな部分です。一日に何度も飲食物が通過するのが口です。そんないわば命の玄関口ともいえる場所は、日々きれいであるに越したことはありません。健康を守るのは患者さんご自身であって、私たちはそのお手伝いをするために存在しているのです。お金をかけてどんなすてきな家を建てても、普段の掃除が行き届かずゴミ屋敷になるようでは本末転倒です。歯科治療にも全く同じことが言えますから、是非しっかり見極めてください。