ロコモの前触れ「ロコモサイン」のひとつ「スポーツや踊りが困難」という点について。埼玉県立大学保健医療福祉学部の山田恵子准教授が指摘する。

「これは非常に複合的なこと。スポーツは強度がもっとも高い身体活動なので、最初の兆(きざ)しとして現れるのでは」(山田准教授)。

一方で、スポーツには「社会参加」の側面があるとのこと。

「高齢になるとその傾向は大きい。若年者から壮年者では高齢者ほどではなくてもやはり強度の高いものはできなくなってくる。それがひとつのロコモサインだと考えています」(山田准教授)。

身体活動と社会参加というふたつの顔をもつスポーツの魅力を長く楽しむために、まずは身体の課題の把握をおススメしたい。

「どう対処すればいいか。これは整形外科で原因を確かめてもらうことがひとつの方法です。つまり、たとえば膝がゆるい、どこかがちょっと…といった場合、若いときは、膝の周りを支えている筋力が強いのでそれが表面には出てきません。だからまったく問題なくスポーツができてしまうのです。ところが、年齢を重ねて筋力が落ちてくると弱い部分が出てきてしまい、スポーツの“この体勢、このやり方、この動き”ができなくなってくるのではないでしょうか」(山田准教授)。

みんながみんなこうすべきというよりは、ひとりひとりの原因に応じた対処が不可欠だと強調している。