脳には報酬系と罰系というしくみがある。
【ほめると育つ、脳のしくみ】
子どもは叱るのではなく、ほめて育てるとよく言われる。それは脳の報酬系というしくみを刺激した、理になかった子育て法だ。報酬系にかわる脳の領域は、外側視床下部にあり、ここが刺激されるとドーパミンやエンドルフィンが分泌され、いい気分になる。
子どもがテストで80点を取って、親から「すごい、よくがんばったな」とほめられると、ほめられた快感を再度味わいたくなり、もっといい点を取ろうと勉強する。この「やる気スイッチ」を入れるのが報酬系。
反対に、不快を生み出す罰系というしくみもある。内側視床下部という領域が刺激されるとノルアドレナリンが分泌され、交感神経が刺激されて緊張し、イライラして苦痛を感じる。
テストで80点をとった子どもに「なぜ、あと20点取れなかったんだ」と叱ったりすると、子どもは次のテストで100点がとれなかったらどうしようと緊張し、苦痛を感じ、勉強にも身が入らなくなっていくのは、罰系のしわざだ。
【報酬系をうまく刺激する】
これは大人も同じこと。部下に「こんなこともわからないのか」「お前はだめだ」と暴言を吐くのは、ハラスメントになるばかりではなく、相手の自己肯定感を低下させ成長も遅らせてしまう。罰をうまく回避し、脳の報酬系を上手に利用して、若いスタッフを育てるだけではなく、自分自身も上手にやる気スイッチを使って成長することが大事です。

