毎日の食事で血糖値がどう上がるのか。CGM(持続グルコース測定)はそれを可視化することにひと役かう。数値が「点」だけでなく「線」として視覚化されるため、患者からの信頼感や説得力が高まる。「下北沢病院」栄養科の石田千香子科長はこう話す。

「同じ食べ物でも食べ方によって上がり方も違ってきます。量のコントロールのほかにも、たとえばゆっくり食べると血糖値の上がり方は緩やかになりますし、野菜やタンパク質を先に食べて糖質をなるべくあとにするなどの食べる順番を変えるといったことも話し合えるというわけです」(石田科長)

1人ひとり異なる血糖値の上がり下がりの見極めが重要というわけだ。

「人によっては昼食時にだけ血糖値が上がるという方がいて、その場合は何を食べているのかを詳しく聞いていくわけです。大切なことは“個別化”といわれています。たとえば食事と食事の間は4時間空けましょうというのが通常なのですが、実際に血糖値のコントロールがよくない人では4時間では(正常値まで)落ち切れない。それがその人の糖尿病の特徴であり、生活環境でもあるわけです」(石田科長)。

こうしたキメの細かな指導こそが患者にとっては有益だ。

「それぞれの考え方や価値観もあってそれらを考慮したうえでどこにその人の目標をもっていくのかをいっしょに考えていくということになります」(石田科長)。