年齢を重ねるにつれて起こる「加齢性難聴」。今回は、年をとっても難聴にならないように、加齢性難聴の予防について紹介します。

加齢性難聴は加齢による聴力の低下が原因ですが、進行要因はいろいろわかっています。その原因は、<1>「遺伝的要因」、<2>「生活習慣病」、<3>「騒音曝露(ばくろ)」などです。

<1>遺伝的要因 生活習慣病にも遺伝が関係するように、老化によって生じる加齢性難聴も遺伝が関係していることもあります。遺伝的要因によって早期に発症する難聴もあります。この場合も補聴器を使うことで、ある程度聞き取りはできるようになりますので、専門医の診断治療を受けるようにしましょう。

<2>生活習慣病 生活習慣病は「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」「動脈硬化」「肥満」など生活に密着している疾患なので数多くあります。生活習慣病が原因で血流障害などによる酸化ストレスのアップで聞こえの細胞に障害が起こり、難聴を生み出し、また、進行させます。予防としては酸化ストレスがかからないために、生活習慣病を改善する生活習慣を実践しましょう。そして、身体を若く保つためにアンチエイジング(抗加齢)ということです。

<3>騒音曝露 長期の騒音暴露が難聴を生み出します。若いときから大きな音はあまり聞き過ぎないようにしましょう。若い方々で、耳にイヤホンをつけて音楽などをずっと聴いて生活している人が、最近は多くなっています。こういう方々はより早く難聴になる可能性が高いのです。

加齢性難聴の3大原因を上げました。遺伝的要因は、起きたときの対応を正しく早く行うことしかできません。<2>と<3>については、しっかり予防を実践しましょう。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)