2020年東京大会まであと1年半。明けたばかりの19年は五輪出場、メダル獲得を目指すアスリートたちにとって追い込みに入る大切な年になる。そこで日刊スポーツ芸能面でおなじみの0学占星術・南令穂さんに、メダリスト候補の19~20年にかけての運勢を占ってもらった。運気1番星は「ひねり王子」こと体操の白井健三(22)。12年周期の浮き沈みのサイクルの中で、白井の20年は「人気年」に当たり、運勢的には最高潮。さらなる飛躍を遂げる可能性が高いという。

◆南令穂(みなみ・れえほ) 占星術の第一人者・故山本令菜さんの弟子の女性占い師。横浜市出身。「『運命は自分でつくれる』が令菜さんの持論。運気は良い悪いでなく、それをどう生かすかが大事。自分では悪く思えるような時でも、実は他の人から見たら成功だったり、次の実りへの種ができていることも」。


体操 白井健三

白井健三
白井健三

1996年8月24日生まれ

白井選手は、運命的に最高のタイミングで活躍の舞台を与えられ、ビッグチャンスを生かすことができて、大きな花を咲かせられる、という恵まれた生まれの人です。五輪が開かれる20年にちょうど自身の華やかな運気と、ビッグチャンスの運気が巡ってくるということも「持っている」ことの証しでしょう。

肉体を使って表現する能力、意志の強さ、スランプに陥ったときも根気強く乗り越えていく強さ、ストレスやプレッシャーに対するたくましさなども持ち合わせています。体操の種目の中で床運動がもっとも得意なのは、器具を使うものより、肉体そのもので勝負することに適している星だからと言えます。

ただ、五輪本番での調子と出来栄えは、その日の運気やライバルとの相性などによっても異なってくるし、大会期間中の7~8月も残念ながら絶好調と言い難い部分も。特に7月中は、実力だけではどうにもならない日もあるので、もっとも重要な試合が重ならないように願いたいもの。とはいえ基本的には、世界から嫉妬されるような才能の発揮と活躍が期待できる選手であることは確かです。

今年19年は夏場か、体操世界選手権(10月、ドイツ)後の11月ぐらいに、ちょっとした故障や壁にぶつかることもあるかもしれないが、冬場にはどんどん調子を上げて五輪につなげていくことができるはずです。

◆白井健三(しらい・けんぞう)1996年(平8)8月24日、横浜市生まれ。3歳から体操を始め、小3の時に両親が創設した鶴見ジュニア体操クラブで本格的に競技を開始。12年アジア選手権種目別床運動で優勝。13年、世界選手権床運動で男子史上最年少の17歳1カ月で金メダル。五輪は前回16年リオ大会で団体金、跳馬銅メダル。


卓球 張本智和

張本智和
張本智和

2003年6月27日生まれ

0学的には瞬時の判断力や鋭い勝負勘と、それに合わせて体が俊敏に動く能力が際立っており、攻めに強く守りに入らないタイプです。

20年は、若さを武器にできる運気。積極的な攻めのスタイルをさらに生かして、年長の選手たちをしのぐことができる。また新しい試みをしやすい運気でもあるので、これまでの得意技だけでなく、新たな何かに取り組むとよさそうです。

なお、今回の五輪は将来のためのワンステップにすぎない。若いこともありますが、運気的にも20年は、さらなる進化を目指すためのスタート地点となりそうです。


卓球 伊藤美誠

伊藤美誠
伊藤美誠

2000年10月21日生まれ

今年19年にこれまでの努力が実り始め、20年にはそれがさらに実って目標がかなったり、この時点での集大成的な大きな成果を出せたりする。そういう流れにいる選手です。特に20年8月には、目標達成の可能性が一段と高まる運気。目標を高く大きく掲げれば、その分、結果も大きなものになりそうです。

ただ、いわば「ゴールの運気」ゆえ、到達したことで満足しやすい傾向が…。もっと年齢と経験を重ねてからやってくるヤマ場を視野に入れ、今は結果に満足感を抱かないことが重要になりそうです。


水泳 池江璃花子

池江璃花子
池江璃花子

2000年7月4日生まれ

本来なら、怖いもの知らずの大胆さと自信を持っており、世間の注目をパワー源にすることもできる人です。けれど19~20年はその自信が揺らぎやすくなったり、自分の判断に確信が持てずに人の言葉に振り回されたり、注目がプレッシャーになったりすることもありそう。そうなってしまったときにどう乗り切るかが、活躍度を左右することになりそうです。

ただ20年は、自分でもびっくりするようなドラマを起こせる運気でもあります。特に子(ね)・丑(うし)の日に競技がある場合は、このドラマに大いに期待したいところです。


水泳 萩野公介

萩野公介
萩野公介

1994年8月15日生まれ

萩野選手は、性格面では厳格さと穏やかさ、ストイックなところとゆるいところなど、多面性が色濃く、これが個人メドレーを得意としている点につながっているようです。

0学的には20年東京五輪では、あくまでもどちらかといえばですが、優勝よりも記録に挑戦することを強く意識していたほうがよさそうです。20年は運気的に「何かを更新する、塗り替える」ような挑戦に追い風が吹き、進化しやすいときだから。そして7~8月はその挑戦がいい形に実るときです。新たな記録を出せば、優勝もあとからついてくるはずです。


バドミントン 桃田賢斗

桃田賢斗
桃田賢斗

1994年9月1日生まれ

賭け事でつまずきやすい生まれだったが、幸い復活もできる運命だった桃田選手。19年は再びトラブルを起こしやすい危うい運気となっており、20年は五輪直前の6月と大会期間前半の7月も要注意だが、ここを乗り切れば8月は好調な波に乗れるはず。戦略よりも直感的に動くほうが向いている星なので、それを生かせば大丈夫でしょう。

性格的には頑固さと柔らかさが極端に出るようなところがあり、このバランスを取ることも、好成績を出すためのメンタル面での重要課題となりそうです。


柔道 阿部一二三

阿部一二三
阿部一二三

1997年8月9日生まれ

占い的に阿部選手でもっとも顕著なのは、ひときわ意志が強いことと、目標設定の確かさ。克服すべき点や伸ばす点を見極めて常に自分で大小の目標を決め、あるときは忍耐強く、あるときはスピーディーに取り組み、クリアするごとに自信をつけていくタイプに見えます。

一方で、運気の流れとしてはまだまだ発展途上。そもそも世界選手権で金メダルを取ったぐらいで満足することはなさそうな生まれで、自分なりに目指しているものは、周囲が期待しているものよりずっと大きいはずです。


●地点解説

◆0地点 運命の真冬。大切な何かを失う。新しいことを始めると失敗も。トラブルにはエネルギーを消費せず冷静に対応。空き時間には勉強や充電を。

◆精算年 古い運命が洗い流され、新しい運命に。悲しい精算もあればうれしい精算も。借金や病気はここで精算しよう。未練が一番のタブー。

◆開拓年 状況は少しずつ温かに。できなかったことにトライ。チャンスは自然に訪れます。0地帯中に始めて煮詰まっているものがあれば軌道修正を。

◆生長年 テーマを広げ、引き出しを増やすチャンス。えり好み、閉じこもりは禁物。開拓~生長期に知り合った人が幸運をもたらしてくれます。

◆決定年 開拓~生長期の体験や人間関係が選択肢となって決断を迫られ、充実期まで形を変えて続きます。目的意識がないと不本意な方向へ流されます。

◆健康年 運命の梅雨どき。事故、病気、人間関係のもつれ。仕事で壁にぶつかることも。突っ走ってきた人も一休みして。金運は上り調子の入り口です。

◆人気年 晴れがましい運気。恋愛、仕事、お金、旅行などの願いがかないます。0地帯で無謀な挑戦をした人やタブーを引きずる人にはアクシデントも。

◆浮気年 力が抜ける運気。緊張感や集中力、警戒心をなくして失敗も。人気期に咲いた物事をここで落とすと、のちの実りにつながりません。

◆再開年 ステップアップのとき。今までの蓄積を土台に目標に近づこう。再挑戦からよい流れが生まれることも。過去の失敗も通り戻せます。

◆経済年 成果を出せるとき。増収や昇進が見込め、恋愛は結婚に導きやすい。この時期に始めた物事を続ける限り、経済運は安定します。

◆充実年 恵み多い運気。願いが実現します。周りからの援護に恵まれる時期だけに慢心しがち。自信過剰だとひと足早く背信期突入も。謙虚さが大事です。

◆背信年 運命の冬の再来。ラッキーに思える物事ほど、裏にうそ偽りや悪巧み、裏切りの種が。自発的に何かを始めるのはタブー。


運命グラフ
運命グラフ

★0学占星術 0学では運気を12に分け、12年、12カ月、12日間、12時間でひと巡りと考えます。季節に例えると背信期~精算期は冬、開拓期~決定期は春~初夏、健康期は梅雨、人気期は真夏。浮気期は残暑、再開期~経済期は実りの秋。晩秋の充実期は実りを収め、余裕で過ごせる時です。背信期、0地点は運命の冬。トラブルにはエネルギーを費やさず、充電や勉強に努めたい。

日刊スポーツ芸能面で毎日掲載している占いは「生まれ月」が基準ですが、今回は「生まれ日」を基準としています。