男子シングルスSL3(立位・下肢障害)で世界ランキング2位の藤原大輔(24=LINE)が、1次リーグ初戦に快勝した。同8位のボルター(ドイツ)を2-0(21-8、21-11)のストレートで下して、大会連覇へ好スタートを切った。

「初戦としてはいいですね。70パーセントぐらいのできかな」と藤原は流れる汗を拭った。この季節、日本では気温や湿度の影響でシャトルが飛びにくくい。開始直後は距離感に苦しんだが、ショットを打つたびに修正。相手コートの奥深くに打ち込むクリアとネットショットのコンビネーションで世界トップ10の強敵を一蹴した。

昨年、初めて開催されたこの大会で優勝を飾った。当時は世界4位だったが、1年で着実にランクを上げた。長いラリーに耐えられる体力に加え、ネット際の攻防の精度向上にも注力してきた成果でもある。

10月のジャカルタ・アジアパラ大会代表。14年仁川大会では1次リーグで敗退しているだけに気持ちも入る。「僕がこれまで予選(1次リーグ)で負けたのは、前回のアジアパラだけ。それだけに重要度が違います」。ジャカルタでメダルを取るための準備も兼ねてこの大会を戦っていく。