日本女子中長距離のエース田中希実(24=ニューバランス)が、レース後に予選敗退から一転して準決勝進出が決まった。
4分4秒28で11位に終わり、予選突破条件の組6着以内に入れず、7日の敗者復活戦に回ったはずだったが、レース中に他のランナーと接触したことで救済措置がとられて、準決勝進出が決まった。
田中はスタート直後に先頭に飛び出して日本記録ペースでレースを引っ張ったが、800メートル付近で4番手に後退。残り200メートルを切ったところで、後方のランナーと接触。長身選手に後ろから押されるような形となった後、後方に下がり、その後は巻き返すことができなかった。
田中はレース直後のインタビューで「せめて日本記録を出すことを目標にしていました。途中までは日本記録も更新できるペースだったが、ラストはいい位置取りができなくて押し負けてしまったのが敗因だった」と振り返っていた。
今大会は1500メートル、5000メートルの2種目に出場。昨夏の世界選手権で8位に入った本命の5000メートル予選では、海外勢のラストスパートに屈し、0秒98差で決勝進出を逃した。両種目とも決勝進出を目指していただけに落胆は大きく、直後は「自分の中で五輪が終わってしまったという気持ち。目標は5000も1500も頑張ることだった。『1500だけでも頑張ります』と言いたいけれど、今はそこへ気持ちを持っていけない」と吐露していた。
中3日で迎えたこの日も予選で不本意な結果に終わり「(5000メートルの後は)目標がどうしても見つからず、1500メートルに世界の壁も厚いので、どうして気持ちを立て直していいか分からなかったけど、時間がたつにつれて、自分だけのレースではなく、多くの人の人生が終結したレースだと。だからこそいろんな人の生きた証しを私の走りで示したかったけど、ラストに気持ちが切れたような走りになったんじゃないかと思うとすごく申し訳ない。ここでは絶対に終わらない」と、レース直後は涙を流しながら声を絞り出していたが、その後、準決勝への進出が決まった。



