ともに初メダルをかけた日韓戦が始まる。カーリング女子で世界ランク6位のLS北見は今日23日、同8位の地元韓国と準決勝で対戦する。勝てば、銀メダル以上が決まる大一番を前に22日、本番会場で練習。試合シート(競技エリア)は今大会2戦2勝と“吉兆”のAシート。絶好調の韓国に1次リーグで唯一勝ったLS北見がライバルを連破して決勝に駆け上がる。

 注目のスキップ対決で、負けず嫌いの藤沢はプレーで上回る覚悟だ。「メガネ先輩」こと韓国スキップ、金ウンジョンの印象を聞かれて、こう答えた。

 「メガネをしていて、分かりにくいですが、メガネを外すときれいなんです。試合中はピリピリして、きりっとした顔でよけい目立っちゃうんですが、パーティーで髪を下ろして、メガネを外すとめちゃくちゃきれい。きれいさでは負けるので私はショットで頑張ります」

 意外な? 答えに、あらためてプレーの特長を問われると「ドローショットにほとんどミスがなく、安定している。どれだけプレッシャーをかけられるかが、勝負です」と付け加えた。

 1次リーグは7-5で逆転勝ちしたが、昨秋のアジア・パシフィック選手権は3戦全敗だった。藤沢は、地元メディアの取材に対して「韓国は勢いに乗っている。その勢いと、私たちのパワーとどっちがいいショットが出るか楽しみです」と力強く言い切った。

 大一番を前に、この日は本番会場で練習。休養したリード吉田夕以外の4人が約1時間、ショットの感触などを確認した。準決勝で使用するAシートは今大会2戦2勝。“吉兆”シートも味方につける。藤沢は「(1次リーグを)ぎりぎりで突破したので、開き直って楽しんでプレーできれば」と笑顔を見せた。

 日本ではフィーバーが加速している。主将で3度目の五輪となる本橋は「4年に1度起きるやつですよね。ははは。知っております」とにっこり。その上で「4年に1度にならないように」。銀メダル以上をかけて、いよいよ出陣する。【益田一弘】