「日本選手の活躍は見たいけれど、どこを見ればいいの?」とお嘆きのみなさん、画面の「まもなく○○登場」にダマされたとお怒りの方、新聞のテレビ欄やテレビの番組表を見ても、お目当ての選手が出てくる時間は分かりません。そこで、日刊スポーツがお届けするのが「賢いザッピングの勧め」。金メダル候補が3人も登場する12日の夜。このページを脇に、リモコンを手に、家族全員テレビの前で盛り上がろう。
男子モーグルで、昨季世界選手権2冠の堀島行真、ジャンプ女子ワールドカップ(W杯)最多優勝の高梨沙羅、そしてスピードスケート女子1500メートルで今季W杯4勝の高木美帆、今晩3人の金メダルが決まる。競技時間は午後10~11時に集中。一番いいのは、3台のテレビで見る方法だが、なかなか難しい。そこで雪面のこぶを滑るように巧みに、100メートルを飛ぶほど大胆に、最後まで集中をきらさない粘り強いチャンネル切り替えが求められる。
まずは午後9時からの男子モーグル。予選突破の20人を12人に絞る1本目は、成績上位者が先に滑る。同じように6人に絞る2本目、ここまでは三浦豪太氏の解説を聞きながら、モーグルの魅力に浸ろう。午後9時30分からはスケート、午後9時50分からはジャンプも始まるが、成績上位の高木美や高梨の出番は先。チャンネルはNHKBS1に固定だ。
メダルを決めるモーグル3本目は午後10時10分から。ここで注意が必要なのは、ジャンプだ。堀島の出番が早ければいいが、遅いと先に高梨が1回目を飛ぶ可能性がある。小刻みに出番をチェックしながら、貴重な瞬間を目に焼き付けたい。
堀島の金メダルが決まる午後10時30分前後からは大忙しになる。ジャンプの2回目は午後10時35分から。1本目の成績によって、高梨の順番が変わる。そして、スピードの高木美の出番もそろそろ。最終滑走なので、ゴールした瞬間にメダルが決まる。ジャンプには伊藤、スピードには小平と日本選手も登場する。モーグル終了後は、2局でのスピーディーな展開を心がけたい。
と、ここまで書いて不安なのは天候。11日は悪コンディションで雪の競技の多くに影響があった。10日のジャンプ男子も強風で競技が遅れた。最悪なら、高木美だけという可能性もある。この原稿自体が必要なくなったら、ごめんなさい。今日12日は建国記念の日の振り替えで休日。昼間は体力を温存し、冬季オリンピック(五輪)史上初めての日本勢の金メダルラッシュに集中しよう。【荻島弘一】
◆日本の五輪同日メダルラッシュ 冬季大会では、1日に獲得したメダル数最多は3個。72年札幌大会第4日の2月6日、ジャンプ男子70メートル級で笠谷幸生が金、金野昭次が銀、青地清二が銅となり「日の丸飛行隊」が表彰台を独占したのと、98年長野大会第9日の2月15日にジャンプ男子ラージヒル個人で船木和喜が金、原田雅彦が銅、スピードスケート男子1000メートルで清水宏保が銅のを獲得した2例がある。同日メダル2個は過去に5度ある。夏季大会の同日金は68年メキシコシティー大会第15日の10月26日、体操種目別4個とレスリング宗村宗二で計5個が最多。
◆ザッピング(zapping) リモコンでチャンネルを頻繁に切り替えテレビを見ること。ダイヤル式で「回して」いた時代は故障の原因になるとされたが、リモコン普及に合わせ行われるようになった。CM中は切り替えのタイミングになるため、テレビ局や広告主は対策に頭を悩ませている。


