平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)は大会3日目にして、強風による影響にさらされ混乱した。花形競技のアルペンスキー男子滑降は午前中に風速20メートルの突風によって延期が決まった。午後に入るとスノーボード女子スロープスタイル予選が中止、今日12日に全選手による決勝で決着をつけることになった。ちなみに過去の冬季オリンピック(五輪)で、アルペンが女子からスタートするのは、84年サラエボ五輪以来のアクシデントとなった。

 午前8時、男子滑降は強風のため15日に延期が決まった。風速20メートルは台風クラスの威力。男子滑降は、最大時速140キロのスピードが魅力。約2・8キロのコース途中には数十メートルのジャンプもある。突風にあおられては大事故も脳裏をよぎる。金メダル候補のヤンスルード(ノルウェー)はツイッターで「主催者の判断を尊重する」と冷静な反応を示した。

 一方、スノーボード女子スロープスタイル予選は午後2時過ぎに中止となった。12日に全選手(27人)で決勝を行う。決勝の演技回数は通常の3回から2回に減る。鬼塚雅(星野リゾート)は「びっくりしました。決勝の演技構成(バックサイドダブル1080など)はまだ練習してませんでした。できるか分からないです。イチかバチかでやるしかないです」と、まさかの急展開に驚きと、動揺を隠せない。

 スロープスタイルは3度のジャンプで大技を繰り出す。ジャンプした際は地上3~4メートルの高さまで飛ぶため、そこで強風が吹けば着地で大けがする可能性がある。鬼塚は「風はめちゃくちゃ強かった。飛べる状態の時もあるし、飛べない時もありました。選手によってばらつきがありました」と、生々しく状況を説明した。

 過去の冬季五輪が開催された地域としては、札幌の風速4・7メートルが強い方だけに、今回の突風がいかに異常かが分かる。韓国気象庁によると、今日12日も強風の予報。寒さと風が勝敗を分ける大きなポイントになりそうだ。