3日目は雪こそ降らなかったものの風が強く、冷たいコンディションに変わりはなかった。
最終レースは古性優作が位置取りを有利に進めて、対する深谷知広は苦戦するかと思ったが、フタを開けてみるとベストなタイミングで仕掛けて決勝進出。彼の底力を見た。
準決は、先行するには新山響平がライバル、位置取りなら古性や山田久徳と勝負だった。それをよく克服した。ファンも深谷は厳しいと思っていたのだろう。ゴール後、深谷への声援は誰よりも大きかった。
G1の勝ち上がりで先行できる選手は強い。今のレース形態では足をためて一発を狙う選手が多く、カマすタイミングを逃すと、選手は車番通りの位置取りになる。
レース後の深谷は、力を出し尽くして敢闘門では肩で大きく息をして、足を引きずるようにローラー場に向かった。その後、しばらくして会見場に現れると、いつものように小声で「初手は後ろにならないように気をつけて仕掛けた」とレースを振り返る。「ホームでペースが上がり厳しかった。足を使った分、余力がなくて気合で踏み切れたのは、連日の大きな声援だった」と、ファンへの感謝のコメントを残した。
すれ違いざまに「よく頑張ったなー」と声をかけると「(足が)いっぱい…」と言葉を残して動画撮影に向かう後ろ姿は、全てを出し尽くして小さくなっていた。
決勝は寺崎浩平の先行が有力で、位置取りでは古性や寺崎の方が上回る。しかし、混戦になる要素はあるので、静岡G3のように足をためて、元ホームの豊橋でも錦を飾ることを期待する。(日刊スポーツ評論家)























