2日目に取り上げた長尾拳太は、ロン毛のバランスが良かったようで2予7R・2着で準決に進出した。
その準決は棚瀬義大の番手だ。「この開催がジャストになるように調整したので大丈夫!」と、自転車の調整より髪の毛の調整に余念がなかった。
戦法に雑念がない鈴木竜士は、連勝で準決に勝ち上がった。初日特選は河端朋之の後ろを奪い、2予10Rは菊池岳仁を差して1着。ヨコのさばきは一枚上の印象を持った。
彼は先行で売り出し、吉田拓矢の後ろでヤングGPを制した。ヨコを苦にしないタイプだったので、戦法的に自然な流れだったといえる。
ただ、追い込みは落車も多く、彼もその洗礼を受けた。2年前の落車で座骨を折っていたのに気づかず、我慢して走るうちに成績も落ちてきた。「痛みをこらえて走っていたら、3カ月後に骨折が判明した。骨がつき始めていたのでどうすることもできず、今は腰痛との闘い」となった。
一時期、追い込みで戦っていたので、自力で戦っても中団で粘られることがないのは大きい。「そこは雰囲気でごまかしてます」と笑って言うものの、人生に遠回りはないと感じた。
「今は東京の若手たち(山本勝利や武田亮ら)と合宿に行ったりして充実している。何より子ども(1歳半)ができて、カッコいい姿を見せたいから頑張れる」と環境の変化も追い風となった。
彼は同期の吉田拓矢、新山響平とともに先行で名をはせた。自力に戻してから半年で109点まで戻したのは、素養がいいからだ。
準決11R。先行は菊池なので鈴木の果たす役割は大きい。(日刊スポーツ評論家)























