今年最後のG3が行われる。11月の競輪祭で来年のS級S班が決まり、陥落した選手は12月から勝負がもう、始まっている。今回の清水裕友や松浦悠士もそうだ。清水は戦法を探りながらの走りだが、松浦は陥落の原因がけがだと分かっている。体調回復が肝だろう。幸いにも佐世保G3を制し、伊東G3も納得がいく走りだったように見える。競輪祭の前検日では自分の走りに納得いかないレースが続いていたので、共同会見でも強気な言葉は出てこなかった。会見後、松浦に「今が辛抱の時や」と声をかけるとうっすらほほ笑んだ。「分かっとるわ」と思ったのかは分からないが、まだ自信は戻ってない印象を受けた。しかし、準決まで勝ち進み直前の四日市G3とは全く違う力強さが戻っていた。
そして佐世保を犬伏湧也の番手で優勝。伊東G3も随所で動きの良さが光った。初日特選は清水のまくりに乗りインを突いて1着。2予は河端朋之をかばった分伸びを欠いたが、キレの良さは明らかだった。そして準決はラインの先頭で勝ち上がったことに意義がある。『位置を取ってまくる』松浦らしいレースだった。決勝前の特別選手紹介では「手応えをつかんでいるんではないか」との私の問いに「幸二さんはどう思います?」と笑いを誘う余裕が出てきた。
今節はリニューアルしたホームバンクなので、是が非でも優勝が欲しいところ。自信を取り戻した松浦の走りに注目したい。
(日刊スポーツ評論家)























