深谷知広(34=静岡)が5月武雄以来今年2度目、通算21度目のG3優勝を飾った。「踏み込んだ時にいけるなって手応えがあった」。逃げる町田太我後位から抜け出す松浦悠士-隅田洋介を、3角まくりでのみ込んだ。
9年ぶりに本場開催された熊本G3だった。深谷は16年4月の熊本地震の直後から、チャリティーオークションやイベントで当地の競輪ファンに寄り添ってきた。「震災直後の状況も見ている。今回、走れるだけでうれしいのに、優勝できて感無量です」。表彰式ではスタンドから、まるで地元選手が勝ったかのような大声援が飛び交った。
これで通算400勝を達成し、年間勝利も35勝でトップに立った。「1着は自信になるが、決勝で勝てていないところに甘さも感じる。これからも1戦1戦、勝てるように頑張るだけ」。次は寛仁親王牌が控えている。G1制覇に向けて、さらに勝利への精度を研ぎ澄ませる。【音無剛】





















