日本代表は9日、W杯アジア最終予選の大一番となるオーストラリア戦(11日、アウェー)に向け、メルボルンで非公開調整を行った。

 この日の現地は平均風速17メートル。一日中、嵐のような強風が吹いた。

 6日イラク戦に途中出場し、同点で迎えた後半ロスタイム。まるで嵐のように、勝敗を一変させる決勝弾を決めたMF山口蛍(26)は「(歓喜の)余韻をいつまでも引きずっていても仕方がない。切り替えてやりたい」と涼しい顔で話した。

 勝負のオーストラリア戦に向けて、山口は「勝たなくちゃいけないと選手全員も、僕個人も思っている。コンディションもいいし、準備をして、しっかりやるだけ」と淡々と語った。

 現地は気温10度ほどで、ヨットハーバーに隣接する試合会場は風が強い。敵地の環境に適応することも、勝敗の鍵を握りそうだ。