【ダラス(米国)13日(日本時間14日)】“ダラスの夜”で、チームが一つになった。W杯初戦のオランダ戦2日前に、日本代表新主将のDF板倉滉(29=アヤックス)を中心に選手ミーティングを実施。5大会連続出場のDF長友佑都(東京)、サポートプレーヤーのDF吉田麻也(LAギャラクシー)らが過去の経験を伝えた。前主将MF遠藤航(リバプール)の負傷離脱の影響は一掃。約30分の“ダラス会議”を経て、日本の戦いが幕を開ける。

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スッキリしていた。初戦の舞台、ダラスでの初練習。気温は30度超。強い日差しが照りつける大学施設のピッチで、青ジャージーの28人の顔は輝いていた。約1時間の練習後、新主将の板倉は口を開いた。「経験者たちが話すW杯の重さ、思いを聞けた。より一層、引き締まった」。前主将不在の不安はもうない。決戦への覚悟は固まっていた。

前夜、結束は深まった。午後7時すぎに宿舎へ入り、夕食後、板倉は選手たちを集めた。まず吉田にW杯への思いを語ってもらった。すると話を振らずとも南野、鎌田、伊東らが次々に話し始めた。前回大会を知る者たちが腹を割った。新主将も「責任と覚悟を持って戦うぞ。ミスとか正直どうでもいい。とにかくみんながまとまって戦うことが大事」と力強く呼びかけた。

過去にも選手だけの話し合いは行われてきた。10年はDF闘莉王が、22年はGK川島が涙ながらに訴えた。日本で最もW杯を知る長友は今回「戦術を気持ちは超える」と説いた。実力も、戦術も十分に磨いてきた。あとはメンタル。今回同様“史上最強”と言われた14年に、一気に崩れた経験も伝えた。さらに「若いから次があるとか、そんな甘くない。これが最後だと思って戦わないと」と若手に厳しい言葉を投げかけた。

初出場のDF菅原は、数々の言葉が刺さり「本が書けるぐらい」と表現。「大会が初めての人に相当響いた」と歓迎した。MF佐野も「とても大きく変わるミーティング」と受け止めた。板倉自身も「グッと気持ちが上がった。良い形で初戦が迎えられる」と士気を高めた。最高の景色へ、準備は整った。【飯岡大暉】

 

◆日本代表の主な「夜」

◆アブダビの夜 06年ドイツ大会の最終予選バーレーン戦を控えた05年5月のUAE合宿。ジーコジャパンは直前2試合連続完封負けの苦境に、DF宮本恒靖を中心に集結。その場でMF三浦淳宏が「一人一人が全力を尽くさない限り、W杯には行けない。31歳の俺は今回が最後のW杯。どうしても出たい」と思いを訴え、チーム一丸となった。

◆ザースフェーの夜 10年南アフリカ大会前の親善試合で連敗。周囲からの批判が強まる中、スイス・ザースフェーの合宿地で、選手だけのミーティングを実施。田中マルクス闘莉王が口火を切り、他の選手も発言。現実的な戦いをすると意思統一し、ベスト16につなげた。

◆カタールの夜 22年カタール大会の1次リーグ・スペイン戦前日。1勝1敗で迎えた第3戦を前に、選手が緊急集合。GK川島永嗣が涙ながらに代表への思いを激白し、チームメートの心を動かした。翌日スペインを撃破して決勝トーナメントに進出

 

日本代表ワールドカップ初戦、強豪オランダと対戦 負けられない戦いが始まる!/ライブ速報