旭化成が4年連続25度目の優勝を飾った。5区村山謙が区間賞の走りでトップ服部勇に迫った。5秒差の2位でたすきを受けた6区小野が区間新の快走。初出場の20歳が勝利を決めた。

小野は「箱根に憧れがない。マラソンをするなら旭化成」と大分・鶴崎工を卒業して名門入り。中3の時に全国中学駅伝で30人抜きの経験ある社会人2年目は「将来は日本代表としてマラソンに出て、日本記録に挑戦したい」と口にした。

世界的なVIPもV4を喜んだ。この日は昨年ノーベル化学賞を受賞した旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)もゴール地点に駆けつけた。V4の胴上げを見届けて「初めて駅伝を生で見た。すばらしかった。負けたら大変というプレッシャーをはねのけた。大したもんだ」とにこにこ。東京五輪に向けて「トラックもまだ可能性があるし、頑張ってほしい」と期待した。