全日本大学駅伝(名古屋・熱田神宮~三重・伊勢神宮=8区間106・8キロ)は11月1日に号砲となる。連覇の懸かる東海大の両角速監督、2年ぶりの奪還を狙う青学大の原晋監督、6年ぶり13度目の制覇を目指す駒大の大八木弘明監督が10月31日、オンライン会見に登壇した。敵将はレース本番のオーダーをどう考えているのか? 互いに腹を探り合った。

発表されている区間エントリーは、レース当日に3人まで変更できる。口火を切ったのは、やはり原監督だった。

「東海大は(いずれも補欠の)西田君、石原君、喜早君の3人が変わると思いますよ。1区は石原君、4区に喜早君が来るかな。7区には西田君かな。どうでしょう?」

そう視線を向けられた両角監督は「ご想像にお任せいたします」と苦笑いだった。

続けて、原監督は駒大の区間配置も先読みした。

「(いずれも補欠の)小林君、田沢君、鈴木君の3枚が変わりますね。どこに入るか? そうだな。7区と8区で、小林君と田沢君でどうしようか悩んでいるのかと思いますね。鈴木君は4区に入るのかな。いかがでしょうか」

大八木監督は「まあ、この3人は変わるかな」と男らしく風格をにじませ、「青学さんも変わるところはあるんじゃないですか? 4区とかアンカーとか」と応戦した。

エースの吉田圭太(4年)を補欠にしている原監督は「これは、今言ったら、面白くないですからね。駅伝は競馬の予想と一緒です。予想しながら、レースを楽しむのが面白い」とかわした。

区間配置はレース展開にも大きく影響する。果たして…本番のオーダーはいかに。

 

◆現在の区間エントリー

東海大

1区 佐伯陽生(1年)

2区 市村朋樹(3年)

3区 塩沢稀夕(4年)

4区 浜地進之介(2年)

5区 本間敬大(3年)

6区 長田駿佑(3年)

7区 佐藤俊輔(2年)

8区 名取燎太(4年)

補欠

西田壮志(4年)、吉冨裕太(3年)、竹村拓真(2年)、石原翔太郎(1年)、喜早駿介(1年)

 

青学大

1区 湯原慶吾(3年)

2区 近藤幸太郎(2年)

3区 中村唯翔(2年)

4区 高橋勇輝(3年)

5区 横田俊吾(2年)

6区 山内健登(1年)

7区 神林勇太(4年)

8区 竹石尚人(4年)

補欠

岩見秀哉(4年)、新号健志(4年)、松葉慶太(4年)、吉田圭太(4年)、佐藤一世(1年)

 

駒大

1区 加藤淳(4年)

2区 花尾恭輔(1年)

3区 石川拓慎(3年)

4区 伊東颯汰(4年)

5区 酒井亮太(2年)

6区 山野力(2年)

7区 唐沢拓海(1年)

8区 佃康平(3年)

補欠

江口大雅(4年)、小林歩(4年)、田沢廉(2年)赤津勇進(1年)、鈴木芽吹(1年)