金子正子

16歳当時の小谷実可子。華麗な人魚姫は1988年ソウル五輪でソロ、デュエットとも銅メダルを獲得する
16歳当時の小谷実可子。華麗な人魚姫は1988年ソウル五輪でソロ、デュエットとも銅メダルを獲得する

水中の舞姫・小谷実可子。シンクロ(現在はアーティスティックスイミング)の女王は、1988年ソウル五輪でソロ、デュエットとも銅メダルを獲得した。4年後、14歳岩崎恭子が金メダルに輝いたバルセロナ五輪がやって来た。ソウル後から「小谷引退」がささやかれていた。91年1月、金子正子コーチは「五輪を間近に控えた選手のプレッシャーはものすごいんです。もうあんな思いはさせたくない」と語っていたが、小谷はバルセロナ大会の代表に選出された。だが、「デュエットの予選は、奥野史子、高山亜樹組でいきます」と発表。決勝は直前で外された。ソロも補欠だった。スタンドで後輩たちの演技を見ていた。涙がほおを伝う。人魚の涙は美しかった。(/_;)

<ソウル~バルセロナ五輪・1991年1月15日掲載>