尾畠春夫

ボランティア時も自宅でも寝るときはこの寝袋です」と尾畠春夫さん
ボランティア時も自宅でも寝るときはこの寝袋です」と尾畠春夫さん

尾畠春夫さん――こんな素晴らしい人間になりたい。が、なれない。2018年11月末に取材させていただいた。「ボランティアとは何ですか」に「ボランティアとは、何があっても自己完結」。だから見返りなど考えてはいけないと言う。ノルマでも義務でもない。すすめられても「水かお茶ぐらいは呼ばれる」だけ。浴びるほど好きな酒は「東日本大震災の仮設住宅が全てなくなるまで飲まない」とやめた。小4で母が病死、小5で奉公に出された。1968年に結婚、36年間鮮魚店を営んだ。「社会に支えられたお返し」と65歳からボランティア活動。東京2020は「私が行くべき場所ではない」。「ここ11年間、健康保険証すら使っていない」。79歳。丈夫な体は母がくれたと言う。(^o^)

<社会・2018年12月12日掲載>