アンニョンハセヨ~。アン・シネです。3月に入りました。何かとお忙しいシーズンかもしれませんが、寒さから抜け出してコースへ飛び出しましょう! 今週の「サランヘヨゴルフ」のテーマは「バンカーショット<2>」です。これを読んで、距離のあるバンカーショットも自信を持って打てるようにしましょう。


フェアウエーバンカーを一発で仕留めるには
フェアウエーバンカーを一発で仕留めるには

1月1日からのゴルフのルール大改正で、コース内のさまざまなエリアの呼び名が変わりました。バンカーはこれまでハザードの1つでしたが、よりシンプルになった新ルールではバンカーというエリアになりました。

バンカー内のルースインペディメント(折れた木の枝や葉っぱなど)を取り除くことができるようになりました。バンカー内の球もアンプレアブルを宣言すれば2罰打で後方から打つことができるように。本当に難しいライの時にはそんな選択肢もできたことを覚えておくといいでしょう。

とはいえ、バンカーにつかまっても、一発で鮮やかに脱出できれば、それに越したことはありません。本日はフェアウエーバンカーに入れた場合のように、距離のあるバンカーショットについてお話しします。

まず、ライを見るのは、どんなショットのときでも同じです。脱出するだけしかできないのか、それとも他のショットと同じように狙うことができるのか。アゴが高かったり、目玉になっていたりして脱出しかできないのなら、確実にバンカーから出して、その上で次の1打がいいライから打てることを考えてクラブを選びます。

バンカーの中からでも、しっかりと距離を打てる状況なら、距離の調節を考えます。ガードバンカーの場合と違い、球だけをクリーンに打ちますが、それでもフェアウエーから打つよりは距離が落ちます。ですから、1番手大きなクラブを持ってください。

ただし、そのクラブを振り回すことは決してしてはいけません。クラブは短めに持ってコンパクトなスイングを心掛けます。砂の中にあるスタンスをどっしりとさせ、下半身が暴れないように気をつけましょう。


いつもよりスタンス開いてボールは右寄りに
いつもよりスタンス開いてボールは右寄りに

もう1つ大切なのが球の位置。いつもより少し、球を右寄りに置くことで、ボールを直接打ちやすいようにします。スタンスはいつもより開き気味。

ここまでの準備が整ったら、力むことなく、いつも通りのスイングをします。いつもより少し球を右に置いたことで、クリーンに打つ準備はできています。だから、無理に球を打つ意識を持ってはいけません。自然なスイングでしっかりとフィニッシュまで振り切ってください。ほ~ら、バンカーからとは思えないくらい、きれいに球が飛んで行ったでしょう?



ティーショットがバンカーにつかまるのを嫌がるあまり、とんでもないミスショットが出てしまう人がいます。でも、バンカーショットに自信があって「入っても大丈夫」と思えれば、怖がらずに自分のショットが打てますね。こういういい循環を生むためにも、距離のあるバンカーショットを、きちんと打てるようになってください。その前には、打つ前のジャッジメントと準備です。


 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=河野匠

 ◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)


4月から青木瀬令奈が登場

好評を頂いている毎週火曜日付紙面のAR動画連動レッスン「アン・シネのサランヘヨゴルフ」は3月いっぱいで終了し、4月2日からは青木瀬令奈プロの連載がスタートします。題して「青木瀬令奈のせれにゃん塾」。要領よく練習して上達したという青木プロが「量より質」のレッスンを楽しい動画と主にわかりやすくお届けします。お楽しみに。